注目企業インタビュー
特注部品も自社製造で小ロットから提供
オリジナルキットが光る自動車整備会社
一般車がまねできない1台に変身
タージン ちなみに、トヨタ車やスバル車のOEMにも対応してくれるそうですね。
齊藤 はい。新車がベース車両じゃないとできない工場も多いですが、当社は古い車でもカスタムします。軽バンの場合、新車からのOEMは車両代だけで170〜180万くらいかかるのに対し、中古車ベースならカスタム費込みでもトータル100万円程度で済みます。
タージン それは大きな違いですね。お財布にやさしいというのはお客さんにとってはありがたいでしょう。
齊藤 それに、例えばパイプバンパーも中国などの海外で加工されたものではなく、設計から溶接、仕上げまですべて当社で行っているので、お客さんのオーダーに細かいところまで応えられるのが強みだと思います。
タージン 齊藤代表にとって、鉄の加工はお手の物というわけですな。
齊藤 そうですね。なかには会社の事情で加工ができないという業者さんから、私に依頼が回ってくることもありますね。部品を外国に発注すると100や200のセットで購入しなければならず、無用な在庫を抱えるリスクが生じますが、うちなら3台分、5台分の小ロットから対応可能です。
タージン 確かに、個性の強いカスタムだと、たくさん発注したところで全部売れる保証はないですものね。そこを、齊藤代表は小回りの利く対応をしてくださる、と。実際のところ、お客さんからはどのような注文があるのですか?
齊藤 以前、ある会社で会長を務める方が来られて、「妻が購入した車をカスタムしてほしい」というご依頼をいただきました。かなりミリタリー色の強いカスタムだったので、心配になって理由をおうかがいしたところ、「2軒隣の家が同じ車に乗っているから、絶対にまねされないように」とおっしゃって・・・(笑)。
タージン 確かに、これはまねできません。非常に目を引きますしね。
齊藤 ザ・大阪人仕様です(笑)。