PROFILE

1984年生まれ、大阪府出身。高校卒業後、鉄鋼会社に入社し、約20年にわたり工作機械のオペレーターなどを務める。38歳で独立し、同府藤井寺市に（株）自動車旅団を設立。長年の車好きならではのこだわりと、機械部品の製造および品質管理のスキルを生かし、軽貨物自動車向けのオリジナルキットの販売、車両の改造や修理を行っている。

COMPANY DATA

（株）自動車旅団は、軽トラックや軽バン向けを中心に、オリジナルキットの開発、パーツ塗装などを行っている自動車整備会社だ。品質管理を徹底しながら、ユーザーの希望に最大限応えていきたいという齊藤代表に、タレントのタージンさんがインタビューした。

ユニークな自動車カスタムで躍進

インタビュアー タージン

タージン　こちらの（株）自動車旅団さんでは、自動車に取り付けるオリジナルキットの製作・販売から、マニア心をくすぐる塗装、その他のいろいろなカスタマイズや修理まで、幅広く手がけていらっしゃると聞いています。齊藤代表はどのような経緯で今の会社を始められたのでしょうか？

齊藤　18歳から20年くらいの間は鉄鋼業界に身を置いて、主に工作機械を扱う仕事に就いていました。父親が車の整備士で、自分も小さい時から車好きだったんですが、社会に出るタイミングが就職氷河期と重なり、整備士では食べていくのが難しそうだったため、一度は別の道を選んだわけです。

タージン　ということは、車のお仕事に切り替えたのは最近のことなのですか？

齊藤　ええ。この事業は2022年から始めました。とはいえ車のことならよく知っていますし、一番注文の多い軽自動車の部品などは工作機械を使って自分で作れるので、開業に不安はなかったですね。

タージン　写真を拝見すると、リフトアップした軽バンに、ミリタリー調の渋い色に塗装されたバンパーやサイドステップを付けているのが目立ちますね。重厚感のあるタイヤも相まってカッコいいです。

齊藤　これらのガードバンパーやパイプバンパーには、ラプターという特殊な塗料を使っています。耐久性が高く、カスタム界隈で人気が出て施工店も増えてきましたが、それぞれ塗り方やデザインに個性があるんです。アメリカ西海岸のテイストを再現している人もいれば、私のように軍隊車両風に仕上げる方もいます。
タージン　独特の質感がとてもかっこいいですね。注文が殺到するのも分かります。