PROFILE

埼玉県春日部市出身。高校卒業後は2年間カナダに留学し、英語を学ぶ。帰国後、関西の中古車販売店に就職。別の販売店で取締役などを務めた後に個人事業主として独立し、1年後に（株）RENOVATEを設立した。現在はスポーツカー・輸入車販売店を経営し、誰もが安心して車を購入できる環境をつくるべく尽力している。

COMPANY DATA

嘘偽りのない誠実なサービスの徹底をモットーに自動車販売事業を手がけている（株）RENOVATE。顧客との信頼関係を何よりも重視し、いつでも気軽に頼れる「車のかかりつけ医」を目指すと語る児玉社長の熱い思いに、野球解説者の濱中治さんが迫った。

知人の車探しを機に埼玉から関西へ

インタビュアー 濱中 治

濱中　兵庫県伊丹市を拠点に、スポーツカー・輸入車販売事業を展開する（株）RENOVATEさん。かっこいいスポーツカーや個性的なスーパーカーがたくさん並んでいて目移りしますよ。児玉社長は、昔から車がお好きだったのですか？

児玉　スポーツタイプの車好きだった父の影響を受けて子どもの頃から車が好きだったんです。ある時、友人と関西の自動車販売店を訪れ、自分の欲しい車がずらりとそろっている店に衝撃を受けて、その場で「働かせてください」と直談判をしたんです。後日改めて採用をいただいた私は、出身地の埼玉県から関西に移り住むことになったんですよ。

濱中　すごい行動力だ！念願のお店で働いてみていかがでしたか？

児玉　関西の方の気質なのか、とにかく情に厚いお客様が多く、常に支えていただきました。お客様から本音でクレームや値引きなどのお話をはっきり伝えてくださるので、誠実に対応すれば自然と信頼関係が積み重なり、長期的なお付き合いとなるケースもよくありましたね。

濱中　お客さんの声にまっすぐに向き合ってこられたんですね。私も阪神タイガースで4番を経験し、ファンからの叱咤激励が選手として成長させてくれたと感じますのでよくわかりますよ。

児玉　振り返るとお客様に商売の基本を教えていただいたと感謝しています。その会社には10年間お世話になり、新たな挑戦をしようと別の会社へ転職しました。しかし、その会社の経営状態は、聞いていたよりも芳しくなかったんです。私は何か対策をしなければいけないと考え、スポーツカーの部門の設立を提案しました。すると、この路線が奏功して会社も復調していったんです。ところが経営が順調にいくにつれて社長の行動や言動がお客様の目線に立ったものでは無くなってしまったんです。この環境では私が大切にしている、「お客様を大事にして、困った時にいつでも頼ってもらえる存在になりたい」という仕事ができないと思い、独立を決意しました。