PROFILE

ガス工事に携わる父親の背中を見て育ち、自然と同じ道を志す。高校卒業後、父親が営む会社に入社し、主にガス設備の保全業務を担当。父親が健康上の理由から69歳で経営を退いたのを機に、負債も含めて会社を引き継ぐ覚悟を決め、経営再建に尽力。事業を軌道に乗せ、法人化を実現する。現在はM&Y（株）として東京ガスグループに所属し、ガス設備の保全業務を請け負う。

COMPANY DATA

M&Y 株式会社

住所

〒242-0008
神奈川県大和市中央林間西4-10-5

URL

https://m-and-y-gas.com/

ガス設備の保全業務で躍進を続けるM&Y（株）。代表取締役の長谷川学氏は、父親が創業した会社の経営危機を見事に乗り越え、着実に事業規模を拡大してきた。「怒らないことがモットー」と語る同氏の仕事の流儀に、タレントの嶋大輔さんが迫った。

父親の会社を引き継ぎ経営を立て直す

嶋　神奈川県大和市のM&Y（株）さん。創業は1978年だそうですね。まずは長谷川社長のこれまでの歩みからお聞かせください。

長谷川　当社はもともと父が創業したんです。ガス工事の現場で汗を流す父の姿を見て育った私は、高校卒業後から家業に入りました。

嶋　お父様の背中を追ってお仕事を始められたのですね。その後も、そちらの会社で経験を積まれたのですか？

長谷川　はい。父は道路に埋められたガス管の交換や撤去作業に携わっていましたが、私は18歳からガス保全業務を担当していました。父の会社でしたが経営には一切関わらず、現場に専念していたんです。ところが、経営が厳しくなってしまって･･･。ある時、その心労で父が倒れてしまったんです。

嶋　それは突然の出来事で、本当に大変だったでしょう。

長谷川　ええ。当時は経営難から従業員数も3名まで減少していました。そんな危機的な状況でしたが、父が築き上げた会社を畳むわけにはいかないという思いで、数千万円の負債も含めて会社を引き継ぐことを決意したんです。

嶋　大きなご決断だったと思います。その状況から立て直し、現在の順調な姿にまで発展させた長谷川社長のご努力には、本当に頭が下がる思いです。

長谷川　そう言っていただけて光栄です。ただ私は、周囲の方々の助けがあったからこそ、今があると思っています。実は、妻とは会社を引き継いだ時期に結婚したんです。経済的にも精神的にもつらい中、支えてくれた妻には感謝しかありません。