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注目企業インタビュー

地域の医療連携・病院経営を効率化し<br />
安心して在宅医療が受けられる社会へ

医療・福祉

地域の医療連携・病院経営を効率化し
安心して在宅医療が受けられる社会へ

株式会社 エム・イー
代表取締役社長 小畑 貴志

PROFILE

大学卒業後、証券会社を経て外資系医療機器メーカーへ転職。その後、(株)エム・イーの初代および2代目社長から声をかけられ、2011年に常務取締役として入社。2014年に代表取締役に就任し、業務の効率化や組織構築に注力する。現在は循環器系高度医療機器の卸売業を基盤に、医療DX分野への挑戦を進め、在宅でも安心して医療を受けられる社会の実現を目指している。

COMPANY DATA

株式会社 エム・イー

住所
〒388-8007
長野県長野市篠ノ井布施高田823-7
URL
https://kkmep.co.jp/

循環器系の高度医療機器を扱う専門商社(株)エム・イーは現在、医療DXという新たな分野に挑戦している。在宅でも安心して医療を受けられる社会の実現を目指して全力を注ぐ小畑社長に、ミュージシャンの鶴久政治さんがインタビューした。


 

前社長からの声かけで代表に就任

鶴久 循環器関連製品を中心に、心臓血管外科製品、内視鏡製品等を扱う専門商社である(株)エム・イーさん。現在は医療DX事業にも取り組まれているとうかがっています。まずは、小畑社長が御社の陣頭指揮を執るまでの歩みをお聞かせください。

小畑 私は大学卒業後、証券会社に9年間勤めた後、外資系の医療機器メーカーに転職しました。中部地域のマネジャーを務めていた時期に、(株)エム・イーの名古屋進出をサポートしたご縁で、当社の初代社長と知り合ったんです。ある時、初代社長から「私の後を継いでほしい」と打診を受けました。いったんは辞退したものの、ありがたいことに2代目の社長からも引き続きお声をかけていただいて。メーカーを離れ新しいことに挑戦しようと、2011年に常務取締役として入社し、2014年に代表取締役に就任いたしました。

鶴久 社長に就任されてからは、どのようなお取り組みを?

小畑 就任当時、当社は約年商50億円、社員数は50名ほどでした。この事業規模では変革の波が押し寄せる医療機器販売業界で淘汰されてしまう。危機感を抱いた私は5年後に売り上げ100億円を達成することを目標に掲げ、改革を行いました。その結果、当時70%だった長野県内のシェアは85%まで伸びました。全国展開も行い、4年間で年商100億円を達成することができたんです。現在の年間売り上げはおよそ120億円、社員数も約100名になりました。

鶴久 見事に事業規模の拡大に成功されたのですね。

小畑 ええ。ただ近年、国の方針で高度医療機器の価格は引き下げられています。業界全体が縮小しつつある中、卸売り事業の売り上げをこれ以上伸ばすことは容易ではない。そこで、医療DX分野へ進出し、この分野を軸として会社を成長させていこうと考えているんです。
 
 

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