PROFILE

1989年生まれ。21歳で防水工事業界へ飛び込み、厳しい親方のもとで修業に励む。腕を磨いて10年が経過し、2022年に独立。2023年、満を持して（株）拓進防水工業を創業する。ぜいたくをすることには興味がない性格で、顧客のため、またスタッフやその家族に恩返しをすることを考えながら日々事業に取り組んでいる。

COMPANY DATA

株式会社 拓進防水工業

住所

〒143-0027
東京都大田区中馬込1-15-23
マンションホワイトバレー1F

URL

https://takushin-wp.com/

東京都大田区を拠点に防水工事を手がける（株）拓進防水工業。社長の安田氏は「自分を支えてくれた方々に恩返しをする。それさえできれば人生に満足できる」と語る。ほがらかな笑顔で人のために尽くす同氏の生き方に、タレントの嶋大輔さんが迫る。

社長になりたいと思い21歳で職人に

嶋　防水工事のプロである（株）拓進防水工業さん。最初に、安田社長が建築業界に飛び込み、会社を立ち上げるまでの歩みをお聞かせください。

安田　私が通っていた中学校の同級生の父親の幼なじみが防水・塗装工事の親方で、何度も「防水屋になれ」と声をかけてくださいましたが、当時は断っていました。やがて21歳になり、「そろそろ何かに打ち込んでみよう」と考え始めていた時にその親方に相談し、「自分は将来、社長になりたいです」と話したんです。すると親方は「だったら社長にしてやる。ただし10年間は我慢しろ」と弟子入りを認めてくださいました。

嶋　まさに新たな世界への旅立ち。希望に満ちあふれていたのではないですか？

安田　それが、私の師匠は職人を正座させて説教するのが当たり前というタイプの人で、最初のうちは「もう辞めよう」と思いながら働く毎日だったんです。でも、3年ほどたつと「ここで逃げたら何も得られるものがない」とスイッチが入りました。その後は一心不乱に腕を磨いて10年目の2022年に独立し、2023年7月に法人化を果たした次第です。

嶋　夢だった社長の座を手に入れることができたわけですね！

安田　ええ、今の私があるのはお世話になった親方のおかげです。こうして防水工事で食べていける基盤をつくってくださった親方には本当に感謝の気持ちしかありません。親方とは今もいいお付き合いをさせてもらっているのですが、会うとどうしても緊張で直立不動になってしまいます（笑）。