注目企業インタビュー
山梨の魅力的な地場産品を全国へ届ける
持続可能な地域活性を担う次代の卸業者
地場産品の魅力を全国へ届ける

▲ 女性社員と一緒に
宮地 山梨県の地場産品と言えば、やはりすぐ思い付くのはフルーツですよね。
佐野 おっしゃる通りです。山梨県はフルーツ大国として知られており、当社でも高級な桃やぶどう(巨峰・シャインマスカット)などを中心に取り扱っています。また他にも、ワインやほうとう、煮貝、ジュエリーといった、多種多様な地場産品をご提供しているんですよ。
宮地 それだけ多様な商品を取り扱われるとなると、業務的なコストも大きくなりそうです。何か御社ならではの工夫をされているのでしょうか?
佐野 はい。まず、当社は先ほども申し上げた通り、パッケージデザインの段階からお取引先様と入念に打ち合わせを行います。そのため、パッケージが出来上がる頃には私たちもその商品やブランドのことを深く理解し、ファンとしてその魅力を正しく発信できるようになっているんです。また、物流に関しても、桃やぶどうなどは当社を介さず農家様から直接発送をしていただくノウハウを確立しているため、多様かつ大量の商品を管理することが可能となっています。
宮地 パッケージから販売までお任せできるとなると、取引先としては本当に心強いと思います。
佐野 ありがとうございます。当社がそれらの業務を担うことで、取引先様が商品の製造に専念でき、結果として以前より大きなパワーを出すことの一助となっていれば幸いです。この仕事は取引先様との信頼関係が何より大切ですが、今お付き合いさせていただいている取引先様の多くは創業当初からご縁が継続しており、その点に関しては父が残してくれた35年の社歴というものの価値を日々感じています。会社の3代目として先代が残してくれた財産を守りながら、これからお付き合いをさせていただく取引先様とも同様の信頼を築きたいですね。
地域活性とSDGsの両立を目指して
宮地 お話をうかがっていて、佐野社長が誇りを持って今のお仕事に打ち込んでいらっしゃる様子が伝わってきます。
佐野 これだけ多岐にわたる商材を扱い、いろいろな方とお付き合いをさせていただける仕事は他にないですから、本当におもしろく、やりがいのある仕事だと思っています。取引先様の商品をお預かりし、その魅力を含めて誰かにお届けするというノウハウは、卸業を主とする当社ならではのものです。生産元や卸先ではできないことを、これからも当社が担っていきたいですね。
宮地 では最後に、会社としての将来のビジョンを力強く語ってください!
佐野 当社がふるさと納税で提供している「山梨の旬の果物定期便(桃とシャインマスカット)」は、2024年の定期便の人気お礼品ランキングで1位を獲得し、非常に多くのお客様からご利用いただいております。山梨県は日本一の桃とぶどうの生産地ですから、今後もこうした商品を通じて地域の農家さんと協力を深め、地場産業の活性化に努めてまいります。また、近年は地球温暖化や異常気象といった環境問題が顕著になってきており、山梨県の果樹栽培も大きな影響を受けているため、当社としてもカーボン・オフセットを推進し、山梨県の森林育成や保護に尽力するつもりです。地域活性とSDGsを両立させながら、当社と関わる方々を幸せにできるよう、これからも一歩ずつ成長し続けていきます。

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GUEST COMMENT
宮地 真緒
果物はジュエリーと同じように毎日買うものではない特別なものですよね。そんな果物が素敵な箱で届いて作り手さんの思いや(有)百花さんが包んでくれた思いも重なれば、皆さんがハッピーになると思いました。今後ますます地産地消は大事になってくると思いますし、フルーツ王国の山梨県からおいしいお礼品を全国に届けていってほしいですね。