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注目企業インタビュー

東京から鹿児島に移り住み地域を支える<br />
高い志と思いやりの心で取り組む遺品整理<br />

サービス

東京から鹿児島に移り住み地域を支える
高い志と思いやりの心で取り組む遺品整理

株式会社 燈志 / リビアジェ
代表取締役 柳川 諒太

PROFILE

2000年生まれ、東京都出身。九州の移住イベントへの参加を機に、2023年に鹿児島県枕崎市に移住。ネット関連会社勤務を経て、地元のニーズに応え、遺品整理や生前整理を主な事業とする(株)燈志を設立。「リビアジェ」の屋号で県内全域の依頼に対応している。

COMPANY DATA

株式会社 燈志 / リビアジェ

住所
〒 898-0004
鹿児島県枕崎市港町28
みなとビル1F
URL
https://tojigroup.jp/
https://liviage.jp/

インタビュアー 矢部 美穂

 
矢部 鹿児島県枕崎市の(株)燈志さんは、「リビアジェ」という屋号で遺品整理や生前整理、空き家整理のお仕事をされているそうですね。柳川代表はどのようなきっかけで今のお仕事を始めたのですか?

柳川 私は東京出身ですが、地方で起業がしたいという思いから、「九州移住ドラフト会議」というイベントに参加し、2023年に鹿児島に移り住んだんです。どんな事業を始めるかは決めていなくて、まずは住んでみてその土地のことを知るところから始めようと、地元の方々と関わってさまざまな体験を繰り返し、課題を探していきました。当時勤めていた会社ではゲストハウスの管理人を任されていたのですが、お客様の中にお通夜で急きょ遠方から宿泊に来られる方もいらっしゃり、「なかなか身内で片付けまで手につかない」と言う声を聞くことも多かったんです。そこで徐々に、遺品整理で事業を起こしてご遺族の方々を支えようという考えに至り、当社を設立しました。

矢部 なるほど。地域の方々と関わる中で、挑戦するべき道を見定めていったのですね。
お仕事をする際には、どのような点を大切にしていますか?

柳川 捨てる物と残す物を絶対に間違えないように、事前にお見積もりをする段階で、故人様が大切にしていた物や、趣味で集めていた物などをご遺族にお聞きするようにしています。また、アルバムやお手紙についても大切な遺品ですので、丁寧にお預かりし、後ほどしっかりとご遺族にお渡しさせていただくんです。皆様、なつかしがってくださったり喜んでくださったりして、とても大きなやりがいを感じています。

矢部 お部屋中の物を1つひとつあらためていく必要がありますから、やはり柳川社長のような誠実な思いを持って作業に臨むことが重要だと思いました。

柳川 ありがとうございます。この仕事は単純に物を整理するのではなく、故人様の歴史や思いのつまった遺品を一つひとつ丁寧に確認し、それをご遺族に正しく届けることが最も大切です。だからこそ、私は常に思いやりの心を持ち、故人様やご遺族の方々にできる限り寄り添いながら作業と向き合っています。部屋全体をきちんと掃除をしたり、お庭の雑草を抜いたりと、予定にない作業も率先して行っているんですよ。少しでもお力になれれば、私も嬉しい気持ちになるんです。

矢部 今後、どんなふうにお仕事を発展させていきたいですか?

柳川 仕事は、何かを実現するための手段だと私は考えています。私の場合は、社名に込めたように“志を燈す”ことによって、この世界を少しでも良くしたいという思いが、すべての仕事のベースにあるんです。その1歩として、まずはここ鹿児島県枕崎市の地域活性化に向けて、目の前のできることに着実に取り組んでいけたら幸せです。