PROFILE

埼玉県出身。幼い頃からピアノを始め、ヤマハ音楽教室の講師をしたり、レストランやクラブで演奏したりと音楽の世界で活躍。その後、介護業界に転身し、現場の第一線で高齢者の支援を行う。20年以上にわたって介護の現場に身を置く中で、音楽を通じて認知症やBPSDの予防をしたいと、認知症予防専門のピアノ教室「kaigoぴあの教室」を設立した。

COMPANY DATA

音楽の力で認知症予防を目指す

インタビュアー タージン

タージン　吉沢代表は大阪市を拠点に、高齢者の認知症予防専門ピアノ講師として活動していらっしゃるそうですね。まずは、これまでの歩みからおうかがいできますか？

吉沢　私は幼い頃からピアノを弾くのが好きで、中学校の音楽教師やヤマハ音楽教室の講師をしてきました。自身のピアノ教室を立ち上げたり、レストランやクラブでピアノ演奏をしたりと長い間音楽と共に人生を歩んできたんですよ。そこから同じく「人の心を扱う」介護業界へと足を踏み入れ、もう20年以上になります。ヘルパーとしてさまざまな現場を経験し、これまでに居宅ケアマネジャーを10年、施設ケアマネジャーを6年務めました。今もケアマネジャーとして現場の第一線で活動しています。

タージン　認知症予防専門ピアノ講師というお仕事には、吉沢代表のご経験が存分に生かされているのですね。では、「kaigoぴあの教室」さんとしてどのような活動をされているのか、ぜひ具体的にお教えください。

吉沢　当教室では、高齢者の方々を対象にピアノのレッスンを行っています。現在は施設の訪問をメインに行っていて、要介護認定をされた方々を対象にサービスを行うことで、認知症の進行の抑制や、BPSDと呼ばれる症状の予防につなげたいと考えているんです。もちろん、ご要望があれば、オンラインやご自宅でのレッスンも承ります。

タージン　BPSDとはどのようなものなのですか？

吉沢　認知症の方がストレスや不安を抱えると出てくる症状で、暴力や暴言、徘徊や睡眠障がいなどが含まれます。音楽やピアノを通して心の安定を図り、こうした症状の予防にも貢献したいと考えています。