PROFILE

女性の自立をサポートする場所をつくろうと20代で自身のサロンを開業。以来、延べ3万人に施術やカウンセリングを実施する。複数の店舗を運営する中で、スタッフ育成にも注力。その後、サロンへの経営コンサル、オンラインサロン経営塾をスタートした。女性の働き方を変え、ライフステージが変化しても女性が働き続けられる社会にするべく事業に取り組んでいる。

COMPANY DATA

サロンオーナー向けの経営塾を手がける（有） ビィドール。岩下社長は女性が自立し、生き生きと働き続けられる社会を目指して事業に取り組んでいる。“持続的な経営の実現”をテーマにサロン経営の極意を伝える同氏に、タレントの嶋大輔さんがインタビューした。

女性が自由に働ける世界を実現したい

嶋　サロンオーナー向けのオンライン経営塾を主宰する他、福岡県内で2つのサロンを経営されている岩下社長。まずはこれまでの歩みをお聞かせください。

岩下　私は、「ライフステージが変化しても女性が生き生きと働き続けられるようにしたい」「女性の自立を応援したい」という思いで、20代で美容サロンを立ちあげたんです。やがて事業拡大に伴いスタッフを雇用し、人材育成のために社内塾を開くようになりました。

嶋　それが今の仕事につながっていくのですね。どんな点を重視して人材育成に取り組まれていたのですか？

岩下　サロンのスタッフには、お客様と信頼関係を築くためのマインドセットや、商品のご提案の仕方を重点的に教えていました。当社が経営するサロンにはリピーターのお客様が多く、独身の頃から結婚、出産を経て、10年以上通ってくださる方もいます。お客様と信頼関係が築ければ、それが結果として持続的な売り上げに結び付くんです。ですから私は、人材の成長と比例して、サロンの規模や売り上げは伸びていくものだと考えています。

嶋　成長の基盤は人だ、と。サロン経営から経営塾へと事業を広げられたきっかけは何だったのでしょうか？

岩下　ある時から、私のビジョンを実現するためには、店舗経営だけでは足りないと気付き始めたんです。そんな時、ある起業プロデューサーの方に「全国のサロンオーナーさんに岩下社長の経営ノウハウを伝えたほうが世の中のためになる」とアドバイスをいただいたんです。それを機にサロンのオーナー様向けに講座やコンサルティングを始めました。
　

経営塾でサロンオーナーの未来を開く

嶋　現在御社ではどのような取り組みを実施されているのですか？

岩下　「オンラインサロン経営塾」「するりと売れるトーク力アップ講座」「オーダーメイド型販売トークコンサル」といったメニューでサロン経営者をサポートしています。体力や年齢の問題もあり、経営者がエステティシャンとして現場に立ち続けることは難しいですよね。事業を長く続けていくためには、経営者が現場を抜けても安定して利益が上がるシステムをつくることが大事なんです。サロン経営塾では、その仕組みを実現するための計画の立て方、具体的なステップを含め、サロン経営に必要なことをトータルでお伝えしています。