注目企業インタビュー
企業のタックスプランニングをサポート
投資家と運送会社の双方に価値を提供する
トラックリース投資が税金対策に
山口 トラックリース投資にはどのようなメリットがあるのですか?
野澤 トラックリース投資は船舶・航空機と比べると出資額の規模が比較的小さいため取り組みやすいんです。また、投資期間が約3年と比較的短い点も特徴の1つです。国内EC市場の発達やコロナ禍の巣ごもり需要で近年、荷物の配達量は増加傾向にあります。そうした流れから注目を集めているのが、トラックリース投資なんですよ。
山口 手堅い商品なのですね。それに、税金対策にもなりますよね?
野澤 ええ。トラックの購入費用を経費とすることで利益を繰り延べることができるので、タックスコントロールに役立ちます。例えば、不動産の売却益や、保険金の払い戻し金がある場合など、一時的に大きな利益があった場合の税金対策に活用していただけます。また、利益の平準化にも有効なんです。
山口 投資家は配当を受け取り、事業継続のためのタックスプランニングも行える、と。それは非常に合理的ですね。
野澤 そうなんです。当社は財務コンサルティングをする中で、さまざまな運送会社様と関係を構築してきました。投資家様に投資していただくのは、そうしたつながりを生かして、私が自ら収集した中古トラックです。ファンドの組成アドバイス・トラックの調達・投資家様へのご紹介など、すべてを当社がアレンジすることで、投資対象を見える化している点が当社の強みだと考えています。
山口 それはいいですね!どんな商品に自分が投資しているかがわかると、投資家の方々も安心だと思います。
野澤 そうですよね。また、投資を通じて運送業界をサポートできる点も、この商品の魅力の1つなんですよ。
運送会社と投資家、双方が利する仕組み
山口 それはどういうことなのでしょうか?ぜひ詳しく教えてください。
野澤 ご存じの通り、現在運送業界はドライバー不足や燃料費の高騰などで厳しい状況が続いています。生き残っていくために重要になってくるのが資金力です。当社は「リースバック」という取り引き方法を採用し、これを通じて運送会社様にキャッシュを提供しています。
山口 リースバックとはどのような仕組みなのですか?
野澤 運送会社様が保有していらっしゃるトラックを当社やパートナー企業に売却していただいたうえで、その車両をリースしていただく仕組みです。トラックを売却することで、運送会社様はスピーディにキャッシュを手に入れられるうえに、リースという形でその車両を使い続けることができます。それが、この手法のメリットなんです。運送会社様からトラックを購入する際には、投資家様の資金を活用させていただきます。その資金が間接的に運送会社様をサポートする仕組みになっていますので、投資家様には社会的意義を感じていただけると思います。
山口 運送会社は迅速に現金を手に入れられて、投資家はタックスコントロールと運送業界への支援ができる。まさにWin-Winの仕組みですよね!では、最後に今後の展望をお聞かせください。
野澤 自らの財務コンサルティングやさまざまなサポートサービスを拡充することで、トラックのリースバックを広げ、運送会社様に「持たざる経営」を浸透させていきたいと考えています。もちろん、トラック投資事業のご案内を通じて引き続き投資家様に対しても価値を提供していきます。運送会社様と投資家様に利益をもたらし、双方の成長と成功を支援することが当社の使命です。
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GUEST COMMENT
山口 俊
私も飲食店を経営しているので、野澤社長のお話は大変勉強になりました。投資家と運送会社の双方にメリットをもたらす(株)NOZAWAさんのスキームは大変素晴らしいもの。20年以上銀行員としてご活躍された社長であれば、お客さんも安心してお任せできるでしょう。これからも投資家・運送会社の方々の良き相談役としてそのお力を発揮してください!