タクシー業を軸に多彩な事業を展開する
大阪を明るく元気にする人情深き経営者

すべては社員たちの生活を守るため

畑山　素晴らしいご活躍です。ちなみに、坂本社長はコロナ禍で業績不振になった際に、自社の所有する観光バスを３台売却してその代金を給与の支払いにあてるなどの活動を行い、社員の雇用を守ったことで話題になりましたよね。どうして、そのような選択ができたのでしょうか？

坂本　それは何といっても、従業員の生活を守るためです。「日本城カステラ」などの新規事業に取り組んだのも、コロナ禍の影響による経営不振を立て直し、大切な従業員を解雇せずに済むようにしたかったからなんですよ。真面目に働いてくれている従業員を、会社の業績が悪かったからといってリストラするわけにはいかない――これは、私からしたら当たり前のことなんです。
　

維新政治の問題を提起する著書を出版

畑山　2023年には、ご著書を出版なさったとうかがいました。

坂本　ええ。2023年3月に『維新断罪-中小企業社長が喝破する、大阪の沈みゆく理由と再生私論-』を出版しました。こちらでは、大阪IR・カジノ計画が抱える問題点や、日本に消費税が導入されて以降の社会の疲弊、大阪維新の会の「お友だち資本主義」的な政治の在り方など、私の危惧するさまざまな問題について言及しています。