PROFILE

代表
中塩屋 友宏
大学在学中に知人と共同で複数の飲食店経営に携わり、後に独立。2022年、三重県四日市市に「オーダースーツAdam」を開く。2023年11月からは外国人の人材紹介業にもビジネスを広げ、2024年7月には新たにリラクゼーションサロンもオープンした。

店長
山田 陽斗
大学院在学中、仕立てたオーダースーツを着た際に大きな自信が湧き上がることを実感。その魅力に引き込まれ、予定していた高校教師への道を取りやめる。オーダースーツを通じて新たなチャレンジに臨むべく、中塩屋氏と共に独立を果たした。

COMPANY DATA

インタビュアー 矢部 美穂

矢部　お客さんの魅力を存分に引き出すオーダーメードスーツを手がけているという「オーダースーツAdam」さん。24歳とお若い中塩屋代表は、どのような経緯で今のお仕事を始められたのですか？

中塩屋　知人と共同経営で飲食店を始めて忙しくしていましたが、その知人が金銭トラブルを抱えたことを機に、私は1人で独立する運びとなりました。当時は会社にお金がないですし、運営していた飲食店に嫌がらせをされるというきつい出来事もあって、今思えばどん底の状態でした。しかし、その時期にオーダースーツを着るようになって、不思議と自分に自信を持てるようになり、仕事への意識も変化して着々と業績も伸びていったんです。そうした経験から、「今度はスーツを製作する側に回って多くの人の支えになりたい」と決意し、師匠の元で服飾を基礎から学んで「オーダースーツAdam」をオープンしました。

矢部　なるほど。それだけ、洋服の力はすさまじいものなのですね。

中塩屋　本当にそう思います。自信を取り戻す過程では、多くの仲間にも支えられて――今「オーダースーツAdam」の店長をしている山田は、大学院まで進んで高校の数学教師になることが決まっていたのですが、それをやめてまでこちらの事業に加わってくれました。

山田　実は私も、中塩屋と同時期にオーダースーツを着ることで、すごく自信が持てるようになったんです。そして「もっと新しいチャレンジがしたい」「たくさんの人の自信につながるこの仕事を追求したい」という考えに至り、中塩屋の元で一緒に頑張る決意をしました。

矢部　それでは、オーダースーツを製作するうえで大切にされている点についても、ぜひ教えてください。

中塩屋　当社が大切にしている価値観は、「どこでつくるかより、誰とつくるか」ということです。フィッターである私たち一人ひとりが、「お客様の自信を形にする」というコンセプトにのっとって誠心誠意サービスに努めています。だからこそ、お客様に寄り添い、自信を引き出せるよう丁寧にヒアリングを重ねていくんです。また、私たちは、あくまでもスーツを納品してからがサービスの始まりだと思っています。お客様がスーツによって自信を形にした後の、業績が上がったり目標が達成できたりといった結果の部分まで踏み込んで伴走することを大切にしているんですよ。

山田　お客様のお体を採寸させていただき、各部位の数値を細かく把握する点も当社の大きな特長です。数値に合わせた黄金比を導き出すことで、優れたフィット感のオーダースーツを製作させていただきます。

矢部　今後のビジョンについては、どのように思い描かれていますか？

中塩屋　2023年11月からは外国人の人材サービスを開始し、2024年7月にはリラクゼーションサロンもオープンしました。これからも当社の理念である「仲間と経験を共に楽しむ」ことを大事にしながら、事業に関する目標などの数字を皆と共有して、新たな挑戦を続けてまいります。