PROFILE

高校在学中に建設業のアルバイトを経験する。卒業後は海外留学し、帰国後は不動産会社に就職。建設業が肌に合うと再確認したことから、足場工事の職人に。独立を見据えながら着実に現場で結果を出し、足場工事を主に手がける「大志工業」として独立。創業8年目を迎え、法人化を目指して奮闘中だ。

COMPANY DATA

安全性の高い仮設足場の施工を手がける「大志工業」。代表の田中大貴氏は人との縁を大切にして成長を重ね、不動産事業進出も視野に入れて法人化の準備を進めている。仲間の幸せを何より重んじる同氏の温かな人柄に、お笑いタレントのあべこうじさんが迫った。

家族を守るために独立を決意

あべ　まずは、田中代表が職人の道へ進まれたきっかけを教えてください。

田中　最初に建設業に携わったのは、高校生の時のアルバイトでした。ただ、卒業後は海外に留学したり、帰国後も不動産会社に勤めたりと、しばらくは別のことをしていたんです。しかし、働く中で自分には職人の仕事や雰囲気が肌に合っていると改めて感じたため、足場職人として一から技術を磨くことにしました。

あべ　その当時から、独立されることは考えていらっしゃったのですか？

田中　ええ。もともと父が建設業の会社を営んでいたことや、建設業に携わっている友人が多かったことから、横のつながりも感じつつ自然な流れで独立をしました。私1人ではなくて、仲間と一緒にステップアップしてきた感じです。また、歳の離れた兄弟や、妻を自分がしっかり守っていきたいという思いも、独立の後押しになったと思います。

あべ　ご家族のために立ち上がられた、と。愛する存在を守ろうとする純粋なお気持ち、かっこいいですね。そうして、個人事業主としては８年目を迎えられるタイミングだとうかがいました。

田中　はい。ありがたいことに、ここまでの8年は順調に、安定して仕事を請け負うことができました。しかし、まだまだ成長しなければなりませんから、現状にあぐらをかくことなく、法人化へ向けて決意を新たにしているところです。