PROFILE

長野県下伊那郡のリンゴ農家に生まれる。公務員の兄2人の影響もあり、高校卒業後は関東信越国税局に勤務。税務相談室、審理課などで37年の経験を積む。定年まで勤めるより納税者に寄り添う生き方を選び、2023年に退職して「林秀行税理士・行政書士事務所」を開業した。

COMPANY DATA

名高　林代表は国税局勤務を経て、税理士・行政書士として独立なさったとうかがいました。

林　はい。私は高校卒業後、関東信越国税局に勤め、税務相談室、審理課などで37年のキャリアを積みました。しかし10年ほど前から、立場を変えて納税者のために働く税理士として独立しようという気持ちが強くなっていったんです。「3人の子どもが大学を卒業するまで待ってほしい」と妻に懇願されていましたが、無事に彼らが社会に巣立ったので私も2023年7月に国税局を退職し、同年9月に当事務所を開業しました。

名高　林代表は、どちらかというとお堅いイメージのある国税局の元職員とは思えない、とても穏やかな印象を受けます。

林　よく言われます（笑）。私は国税局勤務の頃から納税者のご相談に乗る業務が大好きでした。現在も、複雑な税務をお客様の目線でわかりやすく説明するよう常に心がけています。

名高　それでは、あらためて現在の業務内容を教えていただけますか。

林　私は宅地建物取引士やファイナンシャルプランナー2級の資格も取得しており、国税局での経験を生かして相続・生前贈与・不動産譲渡などの申告・ご相談においてその強みを発揮しています。空き家対策についてもお任せください。また、税理士にはそれぞれ得意・不得意な分野があります。そこで私は、元税務職員の知識を生かして、多くの税理士が苦手とする資産課税のセミナーも開催しているんです。税務署は税理士や納税者をどのように見ているのか、申告ではどこに気を付けるべきかなど、話せる範囲のことはすべてお伝えしており、おかげさまでご好評をいただいております。

名高　税務の現場を知り尽くした林代表にアドバイスをいただければ、納税者も税理士さんも大いに助かりますよ。多くの人にとって、税金という高い壁が少しでも低くなるといいですね。

林　ええ。税務職員と納税者や税理士の間ではどうしても一線を引かなければなりません。だからこそ国税局から独立した私は、お客様に身近に感じていただけるような税理士を目指しているんです。納税者の皆様は税金についてわからないことがあるから質問をされます。この当たり前のことに真摯に向き合い、着実に信頼を積み重ねていきたいですね。

名高　ではあらためて、林代表が掲げる将来のビジョンをお聞かせください。

林　税理士に相談するハードルを下げて誰からも気軽に相談いただける存在になり、親しみやすい税理士として税金の正しい知識を広めていくことが私の目標です。この事務所に関しては、今よりも少しは拡大したいですが、それほど大きくするつもりはありません。お客様と私が直接顔を合わせ相談することができる規模に抑え、税務や行政の専門家として地域の皆様のために末永く頑張ります！

GUEST COMMENT

名高 達男

かみ砕いた内容で税金の悩みをズバッと解決してくださる林代表は、納税者にとっても同業の税理士さんにとっても本当に貴重な存在です。何より代表ご自身が税務職員時代とは異なる喜びを味わっていらっしゃることがよくわかりました。これからもご自身が信じる道を突き進み、生きがいを追求してください！