注目企業インタビュー
卸・販売
栽培から加工まで丹精込めた干し芋で
茨城県が誇る伝統の味を全国に広める
株式会社 ニチノウ飛田
取締役 飛田 裕喜
PROFILE
32歳。高校卒業後は専門学校を経て美容師に。美容院に4年ほど勤務した後、美容にも効果的な干し芋を広めるため、家業の(株)ニチノウ飛田に入社。茨城名産の干し芋をいつでもどこでも味わってほしいという思いで、50名のスタッフと力を合わせて仕事に励んでいる。
COMPANY DATA
- 住所
- 〒312-0012
茨城県ひたちなか市馬渡3250-2 - URL
- https://nichinoutobita.amebaownd.com/
宍戸 茨城県ひたちなか市で、サツマイモの栽培と干し芋の販売を手がけている(株)ニチノウ飛田さん。まずは会社の歴史についてお聞かせください。
飛田 法人として当社を創業したのは2006年です。祖父が50年前からサツマイモ栽培を始め、それを父が事業として発展させました。長男である私は「人を美しくしたい」という思いから美容師になりましたが、父から「そろそろ戻って来ないか」と誘われ、さらに干し芋はボディメイクにもぴったりのスーパーフードだと知り、当社に入社したんです。現在、父は不動産やリサイクルなど別の事業に注力しており、当社は取締役の私が経営しています。いずれは私が3代目に就任する予定です。
宍戸 栽培したサツマイモは、すべて干し芋に加工しているのでしょうか?
飛田 はい。当社は収穫したサツマイモを残らず干し芋と焼き芋に加工します。技術が向上したおかげで、今の干し芋は非常に柔らかくて甘みも多いのが特長です。そうした変化がメディアやネットで話題になって認知度も上がり、干し芋を食べる文化が全国に広まりました。そのような中で3種類の品種を栽培していた当社は、最もおいしくて人気のある「紅はるか」に絞り生産力を向上させるなどの努力を積み重ねているところです。「干し芋は冬の食べもの」というイメージを払拭し、季節を問わず口にしていただけるよう工夫を凝らしています。
宍戸 極上の干し芋をお客さんに提供して喜んでもらえると、さぞやりがいを感じるでしょうね。
飛田 宍戸さんのおっしゃる通りです。当社は苗からサツマイモを栽培し、春の植え付けから秋の収穫まで丹精込めて育てています。特に暑い盛りの畑仕事は苦労もたくさんありますが、一口食べると思わず笑顔になるおいしい干し芋ができると喜びが湧き上がりますね。
宍戸 真心いっぱいに育てた(株)ニチノウ飛田さんの干し芋が、ますます多くの方々の口に届くことを私も期待しています。それでは最後に、飛田取締役が抱く将来のビジョンについて、ぜひ力強くお聞かせください!
飛田 私は子どもの頃から当たり前のように自家製の干し芋を食べてきました。しかし近年は、市場に安価な干し芋が増えており、また、茨城県は都道府県魅力度ランキングで常に下位に低迷しています。県の特産品である干し芋を販売する当社としてこうした状況は不本意です。より干し芋の知名度を上げ、地元の名産品として自慢できる商品にするため、ブランディングに力を入れECサイトへの出店も進めるなど販路を拡大します。老若男女を問わず多くの方々に当社の干し芋の素晴らしさを伝え、茨城県の魅力向上に貢献していく所存です。そうして茨城が誇る干し芋を後世につないでいきたいと思っています!
GUEST COMMENT
宍戸 開
私も干し芋が大好きでよく食べています。繊維質が多くて甘いので満足感がある干し芋はダイエット中の食事にもぴったりだと注目を集めており、今後ますます需要が伸びるのではないでしょうか。茨城県が誇る干し芋で全国に笑顔を届ける(株)ニチノウ飛田さんのさらなる躍進を私も応援しています!