注目企業インタビュー
医療・福祉
利用者の自由を尊重するデイサービス!
明るい笑顔で高齢者と接して皆を元気に
株式会社 OKG
代表取締役 /生活相談員 / 介護福祉士 太田 光也
PROFILE
青森県出身。夜間学校の電気科で学んだ後、東京の電気工事会社に就職する。31歳の時に退社し、父親のケガを契機に介護業界の企業に転職。そこで施設管理者やエリアマネジャーを務めるなど経験を積み、(株)OKGを創業。2022年に「デイサービスセンター 楓」を立ち上げた。
COMPANY DATA
- 住所
- 〒121-0813
東京都足立区竹ノ塚7-20-3
- 住所
- 〒121-0061
東京都足立区花畑1-7-16 カーム鈴木1F - URL
- https://www.ds-kaede.com/
水野 「デイサービスセンター 楓」を運営する(株)OKGの太田社長。まずは社長が福祉の世界に飛び込んだきっかけからお聞かせください。
太田 愛知県の企業で働きながら夜間学校の電気科に通っていた私は、2年後、知人の誘いで電気工事会社のスタートアップメンバーになりました。23歳で現場監督になり、ホテルの建築を担当するなど仕事は順調で高い収入も手にしていたんです。しかし激務に耐えられず31歳で退職しました。その後、父が家の屋根から落ちて下半身不随になってしまったことをきっかけに介護の仕方を学ぼうと考え、デイサービスなどを運営する会社に転職したんです。次第に家族同様に接するうちにお年寄りと一緒にいると気持ちが安らぐようになり、たちまちこの仕事が大好きになりましたね。
水野 なるほど。まさしく太田社長の運命を変えた転職となったわけですね。
太田 ええ。そして理想の介護を実現するために独立し、2022年に「デイサービスセンター 楓」を開業した次第です。ありがたいことに、若手からベテランまで私の考えを理解し共感してくれる職員ばかり集まってくれました。
水野 太田社長が掲げる理想の介護についても教えてください。
太田 例えば、ほとんどのデイサービスは利用者さんの喫煙を禁止しています。でも、それが苦痛でタバコを吸う高齢者の足が遠のいたら本末転倒ですよね。ですから「デイサービスセンター 楓」では、喫煙に限らず可能な限りお年寄りの自由を尊重し、一人ひとり好きなように時間を過ごしてもらっています。また、危険だからという理由で外出を禁止しているデイサービスも多いですが、天気が良い日などは私たちから声をかけて皆でピクニックに行ったりもするんです。
水野 そうした、自由で明るいサービスを支える職員の皆さんにはどのようなことを伝えているのですか?
太田 利用者さんに楽しんでもらうには他人行儀ではいけませんし、疲れるために来ているわけではないので「お疲れ様です」という言葉を禁止しています。また、名前を呼ぶ際は「ちゃん付け」でも構わないと伝えています。常に笑顔を忘れず、近い距離でお年寄りと接し元気になってもらうことを大事にしているんです。そうして利用者さんやそのご家族に「ありがとう」と感謝の言葉をかけていただけると大きなやりがいを感じます。
水野 利用者さんと職員さんの笑い声が響く「デイサービスセンター 楓」さん。今後はぜひ規模を拡大してほしいです!
太田 はい、そのつもりです。先ほどお話しした介護に関する私たちのポリシーを貫きながら、いずれは老人ホームの運営など老後の生活を丸ごと支えられる会社に成長したいと考えています。そうして、お年寄りが最期まで気の合う仲間たちと暮らせる環境を用意したいですね!
GUEST COMMENT
水野 裕子
一から十まで管理され、決められたプログラムをこなすだけのデイサービスはお年寄りにとって苦痛のはずです。自由と笑顔を大切に利用者さんが「今日も行こう」と思える施設にする。この太田社長のお取り組みは高齢者の生きる力を刺激すると私も確信しました。これからも素敵な施設を増やしてください!