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注目企業インタビュー

22歳の社長と若い職人たちによる建設会社<br />
抜群のチームワークで鉄道工事などを施工

建設

22歳の社長と若い職人たちによる建設会社
抜群のチームワークで鉄道工事などを施工

株式会社 KTR
代表取締役社長 堀口 滉太朗

PROFILE

神奈川県小田原市出身。不動産業で成功した父から自立心を養う教育を受けて育つ。大学進学後に建設業界で起業し、2021年に(株)KTRを創業した。駅のホームドアなど、鉄道関係の施工を中心とした建設・土木工事と不動産業を手がけている。現在、大学は休学中だが2025年には復学し、勉強と経営の両立を図る予定。

COMPANY DATA

株式会社 KTR

住所
〒250-0854
神奈川県小田原市飯田岡50-1
アーバンリヴ101
URL
https://www.ktrs.co.jp/

駅のホームドアなどの鉄道工事から不動産売却まで、建設・不動産業界で活躍の場を広げているのが神奈川県小田原市の(株)KTRだ。堀口社長は22歳の現役大学生。その若さで事業に情熱を注ぎ躍進する原動力について、俳優の名高達男さんがじっくりうかがった。


 

大学在学中に建設会社を起業

名高 22歳の若さで会社を経営し、鉄道・建設・土木工事、不動産と多様な事業を展開する(株)KTRの堀口社長。今日はお話をうかがうのを楽しみにしてまいりました。まずは、起業されたきっかけから教えてください。

堀口 私は、子どもの頃から父に自立心を持つよう教育されてきました。中学校の卒業文集に「将来の夢は大企業の会長になること」と書いたほどです。大学進学前にはその父から、「これからは小遣いも自分で稼ぐように」と告げられました。そこで私は、人のつながりを生かして建設職人を現場に送り込む事業で起業したんです。その後は少しずつ事業の幅を広げてきました。社会保険を整備するため、当社を立ち上げたのは2021年のことです。もちろん、学業をおろそかにするつもりはありません。現在は休学中ですが、2025年から大学に復学しようと思っています。

名高 その行動力たるや、実にお見事です。特に鉄道工事への参入はハードルが高かったのではないかと思います。

堀口 はい。当社は駅のホームドアを中心に施工していますが、鉄道に限らず建設業界の職人は高齢化が進んでいます。その中で私たちは平均年齢20代前半という若さをアピールし、誠実な仕事ぶりで結果を残して信頼を勝ち取ってきました。ありがたいことに3名でスタートした職人も現在は17名まで増員し、鉄道工事を中心に日々汗を流しています。

名高 御社は若さと腕前を両立させた職人さんばかりとのことですが、どのように育成されたのでしょうか?

堀口 先述しましたように、土木・建設業界は若手職人が不足しています。そこで私は「若い人材がほしい」という会社に1年契約で当社の職人を送りだしたんです。現場で早く職人を使いたいお取引先は熱心に教育してくれるため、瞬く間に仕事を覚え1年後には当社に戻ってくるWin-Winの関係ができあがりました。
 

職人たちの結束力の強さが会社の特長

名高 それは新しい人材育成の手法ですね。堀口社長の目の付けどころは素晴らしいと思います。

堀口 ありがとうございます。確かに人材育成の方法や会社の成り立ちは珍しいですが、当社の取り組みはあくまでベーシックなものです。例えば、お取引先が納得するまで打ち合わせや確認を徹底しますし、社内では社長の私と職人の年齢が近いので、チームワークを大切にするアットホームな雰囲気で仕事を進めています。うそをつかず一生懸命に頑張る。人として恥ずかしい行為は絶対にしない。そうした当たり前のことを大事にするというのが当社のスタンスなんです。
 
 

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