注目企業インタビュー
不動産
シェアハウスや賃貸を軸に農業も展開
常に恐れず前向きに新たな挑戦を続ける
合資会社 福住商店
代表 稲山 匡幸
PROFILE
「旅館福住」を経営する家系に生まれる。やがて両親が創業した「福住商店」を引き継ぐ。現在は人との繋がりにあふれた安心・安全の女性専用シェアハウスを運営。同時に農業にも従事し、トマトやキュウリなど季節ごとの野菜を栽培・販売するなど挑戦を続けている。
COMPANY DATA
嶋 愛知県春日井市にて女性専用のシェアハウスや賃貸物件の経営をされている稲山代表。まずは、（資）福住商店さんのこれまでの変遷をお聞かせください。
稲山 もともと私の祖父母が1940年代から「旅館福住」という宿泊施設を経営していたんです。やがて父の代になってからは、1958年に業態を変更して「福住商店」を設立し、当時は果物やパン、お菓子などを販売していました。そして1969年には新たに共同ビルを建て、1階をこれまで通りの商店として、2階を喫茶店として運営を続けていたんです。
嶋 なるほど。とても長い歴史を紡いでこられた会社なのですね。
稲山 はい。そこから時が経ち、2011年に母親が亡くなってからは私が経営を引き継ぐことになりました。そこで、残っていた土地を何かに活用できないかと思い立ち、レンタル駐車場を設けて近くのレストランに貸し出すなど、新たな挑戦を始めたんです。また、並行して農作業にも挑戦し、今では季節ごとに旬の野菜を栽培・販売しているんですよ。
嶋 その凄まじい行動力には驚くばかりです。女性専用シェアハウスや賃貸物件についても、ぜひ詳しく教えてください。
稲山 まず賃貸物件の「メゾン・ド・ボヌール」は、2013年に親戚所有の50坪の土地を買い取り、合計90坪で建てたセキスイハイム施工、１LDK６戸２階建ての物件です。ここは、退去があってもすぐに入居者が決まる優良物件として知られているんですよ。また、シェアハウスでは「人と繋がり、豊かに暮らす」というコンセプトを掲げていて、独り暮らしでは味わえないコミュニケーションにあふれた生活を満喫できるよう環境を整えています。女性専用のためセキュリティ面は万全ですし、コスト面もお安くしてご提供しているんです。実際に物件を確認していただく以外に、オンラインでの内見や契約にも対応しています。
嶋 それは素晴らしい。さっそくですが、そのシェアハウスを拝見させていただくことは可能ですか？
稲山 もちろんです。こちらへどうぞ――。1階に貸し事務所と2台ぶんの駐車場、2階にロフト付きの賃貸「プティ・ボヌール」、そして3階に7部屋の女性専用シェアハウス「シェアハウス・ボヌール」があるんです。一つひとつのお部屋も清潔感を意識した内装デザインになっていますし、共有スペースには家具家電・調理器具など、生活に必要なものはほとんどそろっているので、最低限の荷物で入居することができます。
嶋 さまざまな挑戦を続けてこられて、やりがいもひとしおでしょう。
稲山 ええ。何事も怖がらず前向きに捉え、まずは挑戦してみるというのが私のモットーです。おかげさまで近々、書籍出版の予定も立てることができました。これからも臆することなく、新たな目標を立てて積極的に挑戦を続けます。
GUEST COMMENT
嶋 大輔
シェアハウスに農業と、既成概念にとらわれることなく、さまざまな新しいことにチャレンジされている稲山代表。その凄まじい行動力があるからこそ、ここまでたくさんの目標を達成してこられたのでしょう。ぜひその意欲を忘れず、今後も人生を思い切り楽しんで事業を拡大していってください。