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注目企業インタビュー

ドライバーに車両や寮を無償で用意!<br />
好環境で若手が活躍する軽貨物運送会社<br />

サービス

ドライバーに車両や寮を無償で用意!
好環境で若手が活躍する軽貨物運送会社

TRACE
代表 村松 純平

PROFILE

銀行に勤務しながら副業を始めようと決意。需要の増大を見越して軽貨物運送に着目し、15万円の中古車1台で「TRACE」を創業した。その後、銀行を退職。「TRACE」は車両や寮を完備し、ドライバーをとにかく大切にするなど、独自のポリシーで順調に業績を伸ばし52名のスタッフを抱えるまでに成長。愛知県や関東への進出も視野に入れている。

COMPANY DATA

TRACE

住所
〒418-0001
静岡県富士宮市万野原新田3768-4
クリアビュー大富士101
URL
https://trace-shizuoka.com/


軽貨物運送を手がける「TRACE」。車両や寮をドライバーに提供し、決して怒鳴らず利益は50名のスタッフ全員で分け合うなど、誰もが生き生きと働ける環境で勢力を拡大中だ。元銀行員という異色の経歴を持つ村松代表の経営哲学に、俳優の名高達男さんが迫った。


 

銀行員の副業として軽貨物運送を開始

名高 軽貨物運送で躍進中の「TRACE」さん。村松代表はこの業界では異色のご経歴をお持ちだとうかがいました。

村松 ええ。私は以前、銀行に勤め、副業で当社を創業したんです。自分の力で始められるビジネスは何かと考えていた頃に、街で軽貨物運送の車をよく見かけるようになり、運送業の経験も人脈もゼロからこの事業を始めました。平日は銀行員として働いていたので、退社後の時間や土日を利用し取引先を開拓していったんです。そして、5年半勤めた銀行を退職しました。現在は、富士宮市を中心に東は伊豆から西は静岡市まで、50名のドライバーと約50台の車両を稼働させているところです。
名高 軽貨物運送の会社は、業務委託のドライバーさんが自分で車両を持ち込んで働くケースが一般的だと聞いたことがあります。「TRACE」さんも同様なのでしょうか?

村松 いえ、ドライバーの就業形態は業務委託ですが、車両は当社が保有し無償で提供しています。つまり、ドライバーは車を持っていなくても軽貨物運送の仕事を始められるんです。また、当社は家賃無料の寮も完備しており、遠方からでも気軽に入社できます。

名高 これは驚きました。村松代表は、なぜそこまで手厚いサポートをすることができるのですか?

村松 やはり、銀行員時代の経験が大きいですね。銀行では、営業の数字が悪い社員を上司が責めることが珍しくありませんでした。それに対して私は、「人を育てられない会社にも責任があるのでは」と感じていたんです。だから私は、誰もが生き生きと働ける会社をつくりたいと思っていました。ただ、車両を用意するのも人材を集めるのも大変でしたね。資金がなかった私が最初に購入したのは、修理が必要な15万円の中古車だったんです。銀行の業務と並行して自分が配達するのは無理なので、「仕事を探している人はいないか」と知人のつてを頼ってドライバーを集めました。そうして少しずつ車両とドライバーを増やし、事業を拡大してきたんです。
 

ミスをしたドライバーのことを責めない

名高 なるほど。さまざまなご苦労を乗り越えて、村松代表の情熱が見事な形になってきたというわけですね。しかも、「TRACE」さんのドライバーは若い人たちが多いとうかがっています。

村松 はい。平均年齢は30歳前後でしょうか。ただ、20代の若者が自分で何もかも準備する個人事業主として働くのはなかなか難しいですよね。だから私は会社の責任を明確にすることや、時代に合った風通しの良い会社にすることを目標に掲げているんです。
 
 

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