PROFILE

大阪府で生まれ、熊本県で育つ。シングルマザーとして2人の子どもを育てるため、34歳でコールセンターに就職。約2年でトレーナーに抜てきされ、以降13年間、応対品質の管理に携わる。延べ2万4000件の電話応対で培ったスキルを生かすべく、企業・個人向けに電話応対や接遇スキル、ビジネスマナーを伝える「成松ビジネスマナー協会」を立ち上げた。

COMPANY DATA

コールセンターでの経験を経て独立

インタビュアー 矢部 美穂

矢部　「成松ビジネスマナー協会」の成松代表。まずは代表が独立するまでの歩みからおうかがいできますか？

成松　私は独立以前、34歳からの15年間、コールセンターで働いていたんです。その中で、延べ2万4000件のお電話に対応しました。その経験を評価していただき、リーダーやスーパーバイザーとして応対品質管理に携わるようになったんです。会社ではスーパーバイザーの立場で、10年以上、さまざまな方に正しい言葉づかいや、好印象を与える話し方、傾聴の姿勢などを教えてきました。

矢部　2万4000件という数字には驚きです！その後、独立されたのにはどのような思いがあったのでしょうか？

成松　私は昔から、自分の能力が社会でどれだけ通用するのか試してみたいと思っていました。また、私は30代で離婚した後、2人の子どもを育てるシングルマザーとしてさまざまな苦労を経験してきたんです。起業して、事業に奮闘する私の姿を見せることで、シングルマザーの方々の励みになればと思いました。

矢部　果敢に挑戦されている成松代表の姿を見て励まされる女性は多いと思います。では改めて、事業内容についておうかがいできますか？

成松　当協会では、電話応対や接遇スキル、ビジネスマナーを企業向け、個人向けにお教えしています。また、電話応対コンサルティングや、対面・電話におけるクレーム応対研修なども承っていますよ。研修では受講者の方々一人ひとりの個性を尊重しながら、その方に自信がつくまでお教えします。また、当事者意識を持っていただけるよう、受講者の方々が自ら考えて行動する機会を設けるようにしているんです。

矢部　それはありがたい。個人向け、企業向け、両方対応していらっしゃるということですが、それぞれどのようなご依頼があるのでしょうか？

成松　企業様向けでは、新入社員研修を担当させていただくことが多いですね。個人様向けの講座では、学校の先生にビジネスマナーを指導させていただいたことがあります。ちなみに本日はある高校にうかがって生徒さんたちに研修をさせていただきました。

矢部　高校生ですか！電話応対を含め、正しいビジネスマナーを身に付けることはどんな世代にも必要です。成人年齢が18歳になったこともあり、早いうちから社会人としてのマナーを学ぶことも大切かもしれませんね。