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注目企業インタビュー

ありがとうの気持ちを込めたお別れに本物の素材を

矢部 ところで、こちらの墓石は何の素材でできているのでしょうか?

沼尾 人間のお墓と同じ本物の御影石(みかげいし)を使用しています。大切な人が亡くなった時、残された人は、その方が新たな世界に旅立つのを丁寧に送り出しますよね。それと同じことをペットに対してもしてあげたいんです。そこで当社では、妥協せず人間のお墓と同じ本物の素材を使用します。ずっと残り続けるものだからこそ、こだわり抜いた素材と繊細な加工で墓石をつくることで、できる限りペットを想うお客様の気持ちに寄り添いたいと考えているんです。

矢部 とてもよく分かります!私もこれまで4匹の愛犬とのお別れを経験しているので、そうした沼尾代表の心遣いがとても胸に染み入ります。とくにワンちゃんは実直に飼い主を慕ってくれますからね。私が今飼っているワンちゃんも、とても甘えたがりなんです。私がそのワンちゃんを家族に預けて、仕事で家を1週間空けていた際には、「美穂の帰りをずっと待っていて、食事以外ではベッドの上からまったく動かなかったんだよ」と言われました。そのせいか私が帰宅してその子を抱き上げたら、過度の運動不足で体重が激増していて、慌てて運動をさせたなんてことも(笑)。うちの子は言葉を理解するし、電話で誰かと話しているとやきもちを焼くほどなんです。我が子と同じなんですよ。

沼尾 ペットは、もはや家族の一員、ですよね。

矢部 そうですね。ワンちゃんに限らず、飼い主にいろいろなものを与えてくれるのがペットです。だからこそ、「これまで本当にありがとう」の心からの感謝の気持ちを込めたお別れのために、ペット用墓石が必要だと感じました。

沼尾 ええ。私もそう思います。最愛のペットが亡くなっても、いつまでも大切にしたいという思いは皆が持っているもの。その思いがわかるからこそ、私も、良い墓石をより多くの方に届けたいんです。墓石をおつくりいただいたお客様から、「こんなにきれいな墓石ができるんだ」「墓石のおかげで、ペットがいつまでも身近に感じられる」といったお声をいただけると、とても幸せな気持ちになるんですよ。
 

ペット用墓石を多くの人に広めたい

矢部 今後のビジョンについても、ぜひおうかがいしたいです。

沼尾 ペット用墓石は、まだまだ社会的な認知度が低いサービスです。そこで私もSNSなどで積極的に情報を発信するなど、ペット用墓石の存在をますます広めたいと考えています。

矢部 1人でも多くの方に、こういったサービスがあることを知っていただきたいですね。

沼尾 はい。最近では、「実はうちのワンちゃんには弟もいて、先日、亡くなりました」ということで、再び墓石を注文してくださるお客様もいらっしゃいました。当社のサービスは、少しずつ社会に広まっているのだと信じています。お客様の気持ちに寄り添うペット用墓石をさらに普及させる――この使命のために、これからも私は力を尽くしてまいります。
 
 

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