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注目企業インタビュー

次代の地方創生を担う若きアイデア集団<br />
映像制作を皮切りにイベントなども企画

サービス

次代の地方創生を担う若きアイデア集団
映像制作を皮切りにイベントなども企画

合同会社 三遠テラビア
代表社員 石黒 慧水

PROFILE

愛知県豊橋市出身。高校在学中に市が主催する若者による政策提言の取り組みに参加したのをきっかけに、地域支援のさまざまな活動を開始。2024年3月に(同)三遠テラビアを設立し、地方創生に向けた映像制作やイベント企画など多種多様な事業を展開している。

COMPANY DATA

合同会社 三遠テラビア

住所
〒440-0803
愛知県豊橋市曲尺手町159
URL
https://hambetsushiki.com/

鶴久 (同)三遠テラビアさんは、ここ愛知県豊橋市で地域活性化に向けたさまざまな事業を展開中だとうかがいました。代表社員の石黒さんは現在18歳だそうですが、その若さで起業されるまでに、どのような経緯があったのか教えてください。

石黒 最初のきっかけは、2021年に豊橋市役所の市民協働推進課に事務局を置く「豊橋わかば議会」という事業に参加したことでした。市内の高校生や大学生が集まって1年がかりで今の豊橋市に必要な政策を練り上げてそれを市議会へ提案し、予算化を目指す取り組みです。残念ながら私たちのチームの提案は採用に至りませんでしたが、その時の活動を引き継ぐべく当社を設立し、地元に限定しない地方創生という大きなテーマを掲げて活動しています。

鶴久 もともと、何かの問題について考えたり、それを解決したりすることに興味があったのですか?

石黒 そうですね。私は幼い頃から好奇心が強いほうで、自分の身の回りのさまざまな事柄に関心を持ち、どうすればもっと良くなるだろうかと考えるのが好きでした。現在、共に活動しているプログラマーの今田は小学校からの幼なじみです。昔、彼から「パソコンを自作したいのだけどお年玉だけじゃ費用が足りない」と相談された時に、「安価な中古パソコンを分解し、新しいパーツと合わせて組み立て直せば予算内に収まる」と提案したことがありますが、そのエピソードが私の性格を端的に表していると思います。

鶴久 初めから予算まで考慮して行動するお子さんだったのですね。どのような動機から地方創生をテーマに掲げるようになったのかについてもぜひお聞かせください。

石黒 山形県の高等専門学校で学んでいた時に、「いろんな生き方があっていい」という考え方が前提の社会にカルチャーショックを受けました。有名大学を目指すばかりが人生ではなく、それぞれの目標と向き合って前に進むいろいろな生き方があっていいのだと思えるようになったのもその頃からです。

鶴久 なるほど。今後はどのような活動を通して地方創生に貢献されるおつもりですか?

石黒 今は映像制作に力を入れています。悪質商法による被害や、製品・サービスによる事故などについて相談できる、全国共通の「消費者ホットライン188番」を紹介した動画では、豊橋市が主催するコンテストで最優秀賞を受賞することができました。制作中の映画「僕とレール旅」では、私たちと年齢の近い人々の生きづらさや、そこから自力で立ち上がる過程を描くつもりです。

鶴久 その新しい映画が1人でも多くの人の目に留まるといいですね!これまで大人がつくってきた社会と若い世代をつなぎ、より良い方向に引っ張っていくような存在になってください。

石黒 ありがとうございます。これからは映像以外にも、イベント企画や教育活動、募金活動など、自分たちが強い情熱を持ってさまざまな取り組みにどんどんチャレンジしていくつもりです!

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