注目企業インタビュー
教育・スクール
手縫いレザークラフトを自作できる教室
経年変化で世界に1つの味わい深い品に
Windmill leather works
代表 中山 房雄
PROFILE
昔からものづくりが好き。自動車ディーラー、郵便局勤務を経て、2022年7月、58歳で千葉県松戸市にレザークラフト教室「Windmill leather works」を開いた。初心者から経験者まで、少人数の生徒にじっくりと教える時間を大切にしている。
COMPANY DATA
Windmill leather works
- 住所
- 〒270-0012
千葉県松戸市久保平賀208 - URL
- https://www.windmillw.com/
千葉 「Windmill leather works」さんは、手縫いで革製のカバンや小物が作れる教室だとうかがっています。こちらのアトリエにも素敵な作品が並んでいますね。中山代表は長らく革製品に関わるお仕事をされてきたのですか?
中山 いえ。いわゆるレザークラフト、革細工を始めたのは2014年のことになります。ある時、当時の職場の同僚がカッコいい革かばんを持っていたので、「どこで買ったの?」と聞いたら、「自分でつくった」と言うんです。自分でつくれるものという認識がなかったために驚きました。私はもともとものづくりが好きだったこともあり、それをきっかけにレザークラフトを始め、徐々にのめり込んで現在に至る、という感じです。
千葉 わずか10年でこんなにも見事な製品をつくれるようになるんですね!
中山 ありがとうございます。私は、何事も年数より熱量が大事だと考えているんです。以前、当教室を訪れた小学6年生の男の子が、YouTubeを見てレザークラフトに興味が湧いたから来たと言うので少しだけ教えたら、すごい集中力で革と向き合い、見事な出来栄えの一品をつくりました。ですから情熱を持って10年も取り組めば、きっと誰でもこれぐらいはできるようになります。
千葉 中山代表ご自身はどうやって技術を習得されたのでしょう。ひょっとして独学ですか?
中山 先生に教えてもらいました。東京・浅草橋の問屋街にレザークラフトの教室がいくつもあり、その中の3つに通って基礎から学んでいったんです。私は人からレクチャーを受けるのが好きですし、我流だと効率が悪いですからね。そのおかげで、今では初心者の方にもわかりやすく、きちんと理屈を交えて教えることができます。
千葉 なるほど。あらためて、以前はどんなご職業に就いていらしたのか教えてください。
中山 昔はカーディーラーで車を売っていたこともありましたが、その後の30年間は郵便局に勤めていました。50歳になる頃から老後の過ごし方を考え始めたんです。そんな時に前述したような経緯があり、レザークラフトの教室を開くというアイデアが浮かんだらどんどん頭の中でふくらみ、58歳の時に起業しました。
千葉 なるほど。中山代表から見た革細工の魅力をお聞きしたいです。
中山 経年変化によって世界に1つだけの品ができ上がるところは、他の材料では得がたい魅力だと思っています。
千葉 最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。
中山 当教室には前々からレザークラフトに興味を持っておられた方や、旅行で近くに来たついでに立ち寄ってみたという方もいらっしゃいます。敷居が高い趣味と思われがちですが、手縫いなら気軽に始められますので、ぜひ一度体験していただきたいですね!