注目企業インタビュー
製造・技術
“デントリペア”で車のへこみを復元
顧客に寄り添う車のエキスパート
トータルリペア BIG-IN
代表 大内秀人
PROFILE
1989年生まれ。自動車専門学校に進学して国家1級整備士の資格を取得し、日産ディーラーに就職する。メカニックとして7年間勤務する中でデントリペアに出合い、その技術に惚れ込む。修業期間を経て2020年12月に「トータルリペア BIG-IN」を立ち上げた。現在はホイールリペアやカーコーティングなども手がけ、顧客の要望に幅広く対応している。
COMPANY DATA
トータルリペア BIG-IN
- 住所
- 宮城県登米市米山町桜岡上待井301-2
- URL
- https://totalrepair-bigin.jp/
メカニックとして豊富なキャリアを積み独立
矢部 宮城県登米市を拠点に展開されている「トータルリペア BIG-IN」さん。大内代表はいつ頃から自動車業界に入られたのでしょうか?
大内 私はもともと車が好きで、将来は車に関わる仕事に就きたいと考えていました。そこで、高校卒業後は花壇自動車大学校に進学したんです。1級整備専攻科を卒業してからは日産ディーラーに就職し、メカニックとして技術を磨く日々を過ごしました。
矢部 まさに自動車業界のエリートコースを歩まれていたのですね。日産ディーラーではどれくらいお勤めになられたのですか?
大内 整備士として7年間経験を積みました。ただ、30歳を目前にしてこのまま会社員を続けるか悩んでいたんです。そんな時に、外注業者の方がデントリペアという工法で自動車修理を行っている場面を見まして。目の前で車のボディのへこみがきれいに修復されていく様子を見て、素晴らしい技術だと感銘を受けました。それでその技術を自分でも身に付けたいと感じ、デントリペアの技術を持つ先生のもとでノウハウを修得したんです。そして、2020年に「トータルリペア BIG-IN」を立ち上げたんですよ。
“デントリペア”で車のへこみを安価で修理
矢部 すぐに行動に移されたところに、大内代表のたくましいエネルギーを感じます。ぜひ、デントリペアがどのような技術なのか詳しく教えてください。
大内 デントリペアは、車のへこみのある後ろ側に専用工具を入れ込んで裏側から押し出し、平坦に仕上げる工法です。通常ですと、へこみを修理する場合は板金塗装で直す選択肢がほとんどなので、画期的な最新技術なんですよ。
矢部 私も、車のへこみは基本的に板金塗装で修理するものだと思っていたので、とても驚きました。
大内 実はデントリペアは、日本ではここ20年ほど前にアメリカから入ってきた技術でして、そこまでメジャーな修理方法ではないんですよ。デントリペアの利点は、板金塗装と比べて修理時間が圧倒的に短いこと。板金塗装であれば数日を要するところ、デントリペアでは大体10分~15分くらいで終わってしまうんです。
1 2