注目企業インタビュー
きめ細かなサービスと丁寧さが高評価
小倉 現在は、不用品回収のお仕事が中心なのでしょうか?
梅田 メインは不用品回収事業ですが、生前整理や遺品整理、ごみ屋敷清掃などのほか、ハウスクリーニング、ハチの巣駆除、日常生活で起きたお困り事の解決まで、幅広いサービスを行っています。いわゆる「便利屋」として、お客様からいただいたご依頼は、「とにかくやれることは何でもやる」という姿勢をモットーに業務に臨んでいるんです。
小倉 それは、地域のお客さんも大助かりですね。本日は御社で不用品回収のお仕事をされている倉庫におうかがいしていますが、それにしても広いですよね。どのような流れで作業しているのか気になります。
梅田 基本的には、お客様のご自宅や店舗様におうかがいして不用品を回収した後、倉庫でごみと使えるものを仕分けしていきます。その後は使えるものだけを、日本国内でオークションに出品したり、海外で売れるものを輸出したりと、さまざまなルートで商品として販売するんです。また、売れないものでも、「こういうものが欲しい」とご連絡をいただいていたお客様のために保管しておくことがありますね。ごみについても、提携している産廃業者さんを通して安全に処分しています。
小倉 そうしたきめ細かなサービスや梅田代表の人柄の良さ、お仕事の丁寧さが高く評価されているのでしょう。お客さんに対しては、特にどのような点を心がけていらっしゃいますか?
梅田 何より大切なのは、お客様から安心していただき、ご納得いただけるサービスを提供することです。そのため、遺品整理やごみ屋敷清掃の際には、仕分けや清掃がすべて終わった後に必ずお客様にお部屋を見て回ってもらっています。そして、お客様にご納得していただいたうえでご精算という形を取っているんです。
誠実な姿勢を貫き生涯現役を目指す
小倉 梅田代表が事業をスタートされて10年。いろいろな困難もあったかと思いますが、振り返ってみていかがですか?
梅田 お客様に助けられているなと実感しますね。一度ご依頼いただいたお客様がリピーターとしてまた依頼してくださると本当にありがたいと思います。コロナ禍で仕事が減った期間もありましたが、リピーターのお客様から仕事のご依頼があったからこそ続けてこられたんです。
小倉 素敵なエピソードです。お客さんが梅田代表を信頼している証でしょうね。
梅田 ありがとうございます。前述したように、常に「できることなら何でもする」をモットーにして仕事に取り組んできましたから、そうした姿勢が、お客様にも伝わっていたら嬉しいですね。
小倉 屋号の通り、まさに一期一会でご縁がつながっているのだと感じます。しかし、どうしてそこまで頑張れるのでしょうか?
梅田 私の仕事の原動力は、お客様からの「ありがとう」という言葉なんです。不用品回収の事業を立ち上げたのも、それがきっかけだったんですよ。作業した努力が報われ、お客様から「ありがとう」と言われて、お金もいただける——こんな嬉しいことはありませんよね。ですからお客様の期待を裏切らないよう、当たり前のことをしているだけなんです。
小倉 梅田代表の誠実なお人柄が伝わってきますよ。今後は、事業の拡大も見据えていらっしゃるのですか?
梅田 いえ、無理に事業を拡大しようとは考えていません。自分の目の届かなくなり、お客様に真剣に向き合えなくなってしまうことが怖いんです。中途半端にお受けするくらいなら、無理せずに1人でやったほうがいいと思っています。これからも生涯現役で、地域の皆様のお役に立ち続けていきたいですね。
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