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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

大規模な現場を自社で一貫施工

石黒 では、(株)エーエスさんがどのような工事を手がけていらっしゃるのかを、改めて教えてください。

會澤 当社では主に給排水工事、冷暖房工事、衛生設備工事を手がけており、サブコンさんから依頼を受ける形で、商業施設、ビル、学校など大規模な現場を任せていただいています。過去には「ココノ ススキノ」や新千歳空港の現場を担当したこともあるんですよ。

石黒 一般住宅ではなく、大きい施設での施工が多いんですね。

會澤 他にも、スプリンクラー設置工事も行うなど幅広く対応しています。配管工事会社というと、冷暖房工事のみを取り扱うところも少なくありませんが、当社ではさまざまな工事を一貫して請け負っているので、大規模な施設でも一社で完結できるのです。

石黒 それは素晴らしい。他の会社さんとの大きな違いになりますね。

會澤 はい。対応力が当社の強みだと自負しています。管の加工や溶接についても自社の工場で行いますし、製作図もつくるので、最初から最後までノンストップでお任せいただけますよ。

石黒 複数の会社とやり取りをするとなると、それだけ手間やコストがかかっていくと思いますから、(株)エーエスさんのように1社ですべてを対応してくださる会社の存在は、お客さんにとって非常に心強いでしょうね。

會澤 ありがとうございます。基本的には打ち合わせも当社で完了できるので、お客様からは「とても楽だよ」と喜んでいただいております。

職人が働きやすい環境を構築

石黒 昨今、建設業界全体で人手不足が話題になっていますが、會澤社長は求人にも力を入れていらっしゃるそうですね。

會澤 ええ、まずは当社の認知度を上げようと、求人動画をつくったり、バスに広告を打ったりとさまざまな施策をしています。そのかいもあり、今は9人ほどのスタッフを抱えているんですよ。

石黒 職人さんを育てる、という観点で、會澤社長が日頃から心がけていらっしゃることはありますか?

會澤 仕事を事細かに教えるというよりも、まずは興味を持ってもらうということを心がけています。どんな作業でも、「楽しそうだ」と思えないと、なかなか覚えられませんからね。そんなふうにして、自分が組み立てたものが建物として形になって、20年30年と残るやりがいを感じてもらいたいですし、達成感があるということを知ってほしいんです。

石黒 素晴らしいスタイルですね。そのように指導をしてもらえたら、若い職人さんたちも仕事が好きになりそうです。

會澤 そう言っていただけると嬉しいです。また、当社では「4週6休」を採用しており、あえて固定の休みを設けずにスタッフが自由なタイミングで休みを取れるようにしています。プライベートの予定があるならまとまって休みを取ってもいいし、「今月はいっぱい稼ぎたい」という場合は休日手当が出る土日に現場に出てもらってもいい。人生の半分以上は仕事をしている時間といいます。それが苦になると人生おもしろくないですから、「仕事を早く終わらせて帰ろう」と皆で奮起し、ゲーム感覚で取り組むことも大切にしているんです。

石黒 オンオフの切り替えに会社全体で取り組んでいらっしゃる様子が伝わってきましたよ。そうした取り組みをしているからこそ、今こうしてスタッフさんが増えてきているのでしょうね。今後のビジョンについてはいかがでしょうか?

會澤 これからも、当たり前のことを当たり前にやるだけです。実はこれが当社の理念でもあるんですよ。手を抜かずにやらなければいけないことに当たり前に取り組む――それでスタッフと笑い合えたら幸せですね。

GUEST COMMENT

石黒 彩

「子どもが会社に入りたいと言ってくれたら嬉しいです」と話してくださった會澤社長。お話の節々に人としての温かさを感じましたし、業界では珍しい4週6休制度を取り入れるなどスタッフさん思いの方でした。「みんなで頑張ろう」という気概も感じたので、一緒に働く人もわくわくするような環境だと思います。今後のご活躍を私も楽しみにしています!

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