PROFILE

大学在学中は大手スポーツクラブのインストラクターなどを経験。その後、オフィス・店舗の家具や什器の据え付け工事を手がける会社で活躍するが、その会社が倒産する。仲間のために奮起し、2022年8月に（株）リ・ボーンズを創業。順調に業績を伸ばしてスタッフも増員し、北海道を地盤に全国展開を見据えている。

COMPANY DATA

北海道を舞台に躍進する（株）リ・ボーンズ。代表取締役の森川氏は勤務先の倒産を乗り越え、家具や什器の設置工事で起業した。自身の人生にも会社にもさまざまな分岐点があり、それを乗り越えてきたと語る同氏の仕事の流儀に、タレントの石黒彩さんが迫るインタビュー。

家具や什器の据え付け工事などを展開

石黒　まずは森川社長が起業を決意するまでの経緯についてお聞かせください。

森川　当社は主にオフィス・店舗の什器や家具の設置を手がけています。私はこの業界で10年ほどキャリアを積み、東京オリンピックの設営にも参加したことがあるんです。しかし勤務先の会社が倒産してしまい、2022年8月に当社を創業しました。その時はありがたいことに支援してくださるお取引先がいて、私と共に頑張ってきた仲間のためにも貯金を取り崩して会社を立ち上げたんです。

石黒　当時は大変だったかと思いますが、現在は事業が順調のようで、思い切った決断をされて本当に良かったですね。

森川　ええ。最初のうちは不安もありましたが、おかげさまでスタッフと仕事は確保できていました。運転資金の調達は大変だったものの、関係者の皆様の「森川君なら大丈夫」「これからも変わらず付き合うよ」という励ましの声を力に変え頑張ってきたんです。私がここまで来ることができたのは人に恵まれていたから――それに尽きます。

石黒　それでは、あらためて業務内容を具体的に教えていただけますか？

森川　当社のメイン事業は、組み立て式の家具・什器などをオフィスや店舗のサイズに合わせて正確に据え付ける工事です。インバウンド需要が旺盛な北海道は観光ホテルからビジネスホテルまで改修工事が増え、道内全域を担当エリアにする私たちは日帰りで釧路市まで往復することもあるほどで、ありがたいことに仕事が途切れることがありません。また、BtoBに特化した軽配送なども手がけているんです。