一歩を踏み出したい人へ。挑戦する経営者の声を届けるメディア

Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

顧客の満足する高品質を徹底追究し<br />
技術を次代へつなぐ木工塗装のプロ<br />

製造・技術

顧客の満足する高品質を徹底追究し
技術を次代へつなぐ木工塗装のプロ

株式会社 つかさ塗装
代表取締役 石井 司 / 一級塗装技能士 石井 拓実 

PROFILE

代表取締役 石井 司 [写真左]
町丁場の工務店に勤めた後、内装工事業界へ。木工塗装の仕事を見た瞬間その奥深さに感動し、数多くの先輩から技術を学ぶ。やがて1992年に23歳で独立。創業30周年を迎えた2022年9月に(株)つかさ塗装を設立した。

一級塗装技能士 石井 拓実 [写真右]
中学生時代から、木工塗装の職人である父・司氏の仕事を手伝い始める。司氏を「師」として尊敬し、その影響を受けて「施工品質」と「技術向上」を重んじる職人としての矜持を育みながら、日々技術研さんを積んでいる。

COMPANY DATA

株式会社 つかさ塗装

住所
〒 333-0802
埼玉県川口市戸塚東4-33-20
URL
https://www.tsukasatoso.jp/


 埼玉県川口市を拠点に木工塗装を手がけていらっしゃる(株)つかさ塗装さん。本日は石井司社長とご子息の拓実さんにお話をうかがいます。さっそく木工塗装のお仕事について詳しく教えていただけますか?

石井(司) 当社では、店舗・住宅の内装や家具、一点物の什器などさまざまな木工製品の塗装全般を手がけています。木工塗装に特化した私たち職人は、塗装業界では「塗師」と呼ばれているんです。お客様の生活を彩る影の立役者として、息子の拓実や従業員と共に日々美しい塗装を追究しています。

 卓越した技術を持つ職人さんというわけですね。

石井(司) はい。私がとりわけ得意としているのは、調色技術です。塗装の色が無限にある中で、お客様がご希望される色に対して99%合わせた調色が可能なんですよ。当社はほとんど営業をしたことがなく、昔から、現場での働きぶりや仕上がりの良さを見てくださったお客様が、「次の仕事も頼むよ」と声をかけてくださることでお取引先が増えていきました。当社の強みは、何といってもお客様に喜んでいただけるクオリティの高さ、仕上がりの良さにあるんです。

石井(拓) また、フットワークの軽さも当社の強みの1つです。夕方になって「今日中になんとかならないか」といった突発的なご依頼をいただくこともありますが、私たちは決して断らずに作業を完遂いたします。それも、決められた工期や予算の中で、可能な限りお客様のご期待にお応えしたいという思いがあるからこそなんです。

 お二人の塗装に懸ける情熱が伝わってきます。やはり、熱意を持って取り組まないと、誰からも認められる仕上がりにはならないのでしょうね。

石井(司) 嶋さんのおっしゃる通りだと思います。木工塗装は丁寧に下地の処理をして何度も塗り重ね、手間暇をかければかけるほどきれいに仕上がるものなので、仕事で妥協することは絶対にありません。もちろん、独りよがりにはならず、仲間と共に仕事の流れを常に相談しながら安全に作業を進めています。

 まさに、職人の鑑だと思います。それでは最後に、将来のビジョンを教えてください。

石井(拓) 2024年7月からは、より広い工場に移転して作業を進めていく予定です。そして、事業拡大とともにこの会社を着実に成長させていきたいと考えています。

石井(司) その実現のためにも、私は塗装職人を志す人材のための育成環境を整え、自分の持つ技術のすべてを後世に伝えていきたいと思っています。将来は、育てた職人一人ひとりの技術が高水準であり、「ここの職人なら安心して任せられる」と安心して言っていただけるような会社をつくりたいんです。その実現のためにも、日々の現場に精進いたします。

GUEST COMMENT

嶋 大輔

住宅や物を見た時に、最初に目に入るのは表面の塗装です。お二人のお話をうかがい、第一印象を決めるその重圧と向き合い、丁寧な塗装を徹底する職人としての熱い心が伝わってきました。信頼の積み重ねで30年間走り続けてきた石井社長と、未来を担う拓実さんのさらなる躍進を私も楽しみにしています!

躍進企業応援マガジン最新号

2024年9月号好評販売中!