注目企業インタビュー
製造・技術
人と助け合いながらつながりを増やし
産業機械の裏方として製造業を支える
株式会社 エスワイニード
代表取締役 森 勇道
PROFILE
車やバイクの部品を自作したいと考え、金型の設計事務所に就職。その後、商社に転職し営業力も身に付ける。紹介で顧客が広がり独立を決意し、2021年に(株)エスワイニードを立ち上げた。建築、食品、薬品業界を中心に産業機械の設計からメンテナンスまで手がける。
COMPANY DATA
- 住所
- 〒454-0935
愛知県名古屋市中川区東起町2-48 - URL
- https://syneed.site/
小倉 設計・製造から据え付け工事まで、産業機械のことならあらゆる業務をお願いできる(株)エスワイニードの森社長。まずは、ものづくりの道に進み開業に至るまでの歩みを教えてください。
森 昔から車やバイクが好きだった私は、自分の手で部品をつくりたいという気持ちが高まり、学業修了後は設計事務所に就職し、そこで金型の設計技術を身に付けました。やがて営業を学ぶために商社に転職すると、製造業の企業から会社を通さずに発注が集まるようになったんです。デザインから納品までできる私の存在が見知らぬ方にも知れ渡り、「独立したほうがいい」と大勢のお客様に勧められました。
小倉 素晴らしい実力が認められて、独り立ちの機運が高まった、と。
森 はい。それで2021年に当社を立ち上げました。私の仕事を簡潔にご説明すると、製造業の会社から「このような商品を生産したい」というご相談をいただいたら、機械の図面を起こして実際に製造するメーカーさんに発注し、設置まで行います。また、工場は24時間稼働しているので機械が故障すると一刻も早く直さなければなりません。そんな時もお電話をいただければ、夜間でも駆け付けてメーカーさんと協力して対応します。
小倉 素晴らしいと思います。まさに製造業の命綱であり、産業機械のメーカーさんとの絆も深いようですね。
森 ええ、そうなんです。同業者の多くは「図面しか描けない」「設置するだけ」という業態だったり、部品ブローカーにとどまったりしますが、私は自分を産業機械を発注する企業と製造するメーカーさんの間にあるフィルターのような存在だと自認しています。複雑なものづくりの世界の陰で動く、調整役である点が大きな特徴です。私のモットーは「人の力でこの世に創造された物は具現化できる」というもので、誰かが想像したものは必ず創造できると考えています。ただ、そのためには時間や費用などクリアすべき点が山のようにあり、私はその課題を乗り越えお客様のニーズにお応えすることが自分の使命だと思っているんです。
小倉 地元・名古屋市のものづくりを支える森社長。ぜひ、将来の目標についてお聞かせください。
森 私は今後も、人を助け、人に助けてもらえる仕事でつながりを増やしていきます。そして、「ありがとう」という感謝の言葉をたくさん集めたいですね。また、「人財」の育成にも注力します。もともと私はナンバーツーが性分に合うタイプなので、あくまでトップはお客様であり、自分はその右腕として現場のプレーヤーでいたいんです。「困った時には森に電話しよう」と真っ先に思ってもらえる人間であり続けるためにも、常に裏方としてお客様をフォローし、さらに別のお客様につなげていく――いつまでもそのような存在でありたいですね!
GUEST COMMENT
小倉 隆史
森社長の強みの1つは温かいお人柄です。豊富な知識と技術・経験に加え、誰とでもすぐに仲良くなれる人間力や行動力も大きな魅力だと実感しました。縁の下の力持ちに徹することでお客さんのイメージを具現化し、製造業界にWin-Winの関係を広げる社長。今後も地域に根差したご活躍を期待しています!