傾聴を重んじ信頼関係を築く

鶴久　会社立ち上げから1年ほどが経ち、今の手応えはいかがですか？

松井　ありがたいことに、想定以上に多くの案件をいただいています。忙しくも、お客様一人ひとりと膝を突き合わせて仕事ができる毎日に充実感を感じているところです。

鶴久　松井社長がこれまで積まれてきたキャリアや信用があってこそだと思いますよ。それではあらためて、（株）フロントカラーさんの事業内容について教えてください。

松井　当社は不動産売買仲介業をメインに行っていて、不動産の売却からご購入、買い替え、不動産投資まで承っています。エリアは東京都や神奈川県が中心で、埼玉県や千葉県の案件にも対応可能です。もちろん、私が営業担当としてワンストップで最初から最後まで対応させていただいています。

鶴久　私は何かのサービスを受ける時に、急に担当の方が変わってしまうのが苦手で…。松井社長のような経験も実績も豊富な方が、最初から最後まで担当してくださるというのは、安心感が違いますね。頼もしく感じているお客さんも多いと思いますよ。

松井　ありがとうございます。まさに、そこが当社の強みだと自負しています。

鶴久　多くの人にとって不動産は一生に一度の大きな買い物ですから、信頼関係の構築が大事ですよね。お客さんと接するうえで、心がけていることはありますか？

松井　私が一番大切にしているのが、お客様のニーズに耳を傾けることですね。説明する力も聞く力もこの仕事では大切ですが、私は特に聞く場面を大切にしているんです。お客様が不安に思われることがないよう、認識の擦り合わせをしっかりしながら、お客様のペースでお話を進めさせていただきます。

“喜んでもらいたい”という思いを原動力に

鶴久　お話をうかがっていて、松井社長が「顧客ファースト」を徹底されていることが伝わってきます。独立されて、よりやりがいを感じていらっしゃることでしょう。

松井　そうですね。ここ十数年は管理職として動いていたので、今こうして、最初から最後までお客様と接することができるのが嬉しいんです。お客様にご満足いただき、その方からご紹介を受けたり、リピートでご依頼をいただけたりした時には、この仕事をしていて良かったと感じます。

鶴久　ちなみに、（株）フロントカラーさんはセミナー業も手がけていらっしゃるとか。

松井　はい。税理士や弁護士、司法書士など士業の先生たちによるセミナーを定期的に開催しています。相続や遺産分割など、不動産とは切っても切れない問題について、プロの視点から役立つ情報を発信する、お客様のお役に立つセミナーばかりなんですよ。

鶴久　そのように士業の方と連携取っていらっしゃるというのも、松井社長の大きな強みなのでしょうね。今後、さらに成長されていくことと思いますが、社長の見据える将来のビジョンをお聞かせいただけますか？

松井　会社の規模を大きくすることに関しては、あまり考えていません。私が1から10までお客様とお取り引きをするために立ち上げた会社なので、その初心を忘れずに、これからも誠心誠意のお付き合いを続けていくことを第一に考えていくつもりです。独立した今、定年もなくなりましたから、お客様から求められる限り、不動産業を通じて長く世の中に貢献したいですね。