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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

ニーズを捉え最適なソフトウエアを開発
企業の業務改善・生産性向上を実現する

 

販売しているのはソフトではなく“商材”

名高 ベトナムの本社と、クライアントとなる日本企業の架け橋となるのが赤廣さんの役割ということでしょうか?

赤廣 おっしゃる通りです。先ほどお話ししたように、私はベトナムの工場で約7年、福島の工場で約2年働いた経験があります。その業務を通じて、業務改善や生産性向上に取り組んできました。作業効率化のノウハウには通じていますから、企業様が課題を解決するにあたってどこがポイントになるかがよくわかるんです。また、企業様が製造業であれば、私自身の経験からどんな点でお困りなのか具体的にイメージすることができます。ですから、お客様のご要望をくみ取るという点においては異業種で働いていた経験が大いに生かせるんです。

名高 お客さんの要望に沿ったものをつくるには、やはりコミュニケーションが重要なのですね。

赤廣 はい。実は、企業におけるソフトウエアの導入では、そのこと自体が目的になってしまう場合があるんです。でも、それでは意味がありませんよね。私は、当社が売っているのはソフトウエアではなく「商材」、つまり、業務改善・生産性向上をかなえる効果的なツールだと思っています。ですから私たちはお客様に「こんなソフトウエアがあるんです」と切り出すことはしません。「お客様、何かお困りのことはありませんか?」というところからスタートするんです。一度きりではなく、再度お仕事を依頼していただけるように、お客様が本当に求めているものをご提供していきたいと思っています。

名高 素晴らしい姿勢だと思います。今後の展開についてはどうお考えですか?

赤廣 今後は、日本在住のベトナムの方々を当社に迎え、セールスエンジニアとして育てていきたいと思っています。もちろん彼らには、先ほどお話ししたような、お客様とコミュニケーションを取ってご要望を把握する術や姿勢について指導していくつもりです。お客様のご要望をくみ取り、最適な商材をご提案できる営業チームをつくりあげるのが私の目下の目標ですね。数年後には大阪にも拠点を構え、当社の日本におけるシェアをさらに拡大したいと思っています。
 

GUEST COMMENT

名高 達男

ベトナムの工場で現地の人たちとのカルチャーギャップを体験した赤廣さんが、定年を過ぎた今、再びベトナムと関わるチャレンジングな仕事と出合い、闘志を燃やしている姿に感動しました。熱い思いを持った赤廣さんのもとには必ずや真田十勇士のような精鋭たちが集まってくるはずです。彼らを育て上げ、共に事業を拡大していってくださいね、応援しています!

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