PROFILE

16歳で防水工事の職人になる。下積みを経て22歳で「T・Y工業」を創業。6名の仲間と多数の協力会社の力で順調に事業を拡大し、2024年4月に法人化を果たした。1級シーリング技能士の資格を持つなど卓越した技術があることはもちろん、上の世代からはかわいがられ、下の世代からは信頼される人間性が何よりの魅力。

COMPANY DATA

大型マンションなどの防水・シーリング工事を手がける（株）Ty。26歳の田邊代表は若くして顧客や協力会社、共に働くスタッフからの信頼を集め、「日本一」を掲げて事業を拡大し続けている。その圧倒的な人間力の源にあるものは何か、タレントの嶋大輔さんが迫った。

人間性を磨き、得た自信

嶋　田邊代表は、まだお若いながら、防水工事の経験が豊富だとお聞きしています。独立の経緯から教えてください。

田邊　私は早くから勉学より仕事をすることに興味を抱き、16歳の時に職人の世界に足を踏み入れました。その後、下積みを続ける中で技術を身に付け、「この事業ならやっていける」という自信が芽生えたことから、22歳の時に独立したんです。最初は仕事を取ってくることに大変さを感じていたものの、4年ほどでしっかり経営を軌道に乗せ、2024年4月には法人化も果たせました。

嶋　素晴らしい成長速度ですね。実際に、どういう部分で「やっていける」という自信を抱けたのでしょうか？

田邊　一番は「人間性」の部分ですね。私は学生時代から野球に打ち込んでいて、上下関係の厳しさやチームプレーの大切さを学んできました。だからこそ、どれほど難しい現場でも絶対に逃げず、最後までやり遂げることを徹底し、先輩や周囲の方々の信頼を勝ち取ることができたんです。一つひとつの現場を誠実にこなし、若いチームでフットワーク軽く仕事をしていけば、必ずトップになれるはずだと確信しました。

嶋　20代でここまでご自身の強みを理解し、確たる自信を持っている人というのはそういないと思います。

田邊　ありがとうございます。もちろん、技術面でも他に負けないよう、2023年には1級シーリング技能士の資格も取得しました。技術と人間性、両方で勝負できる準備がまさに整ったところです。