注目企業インタビュー
常に足元を見ながら初心に帰る
石黒 それでは、改めて(株)NEXUSさんの強みを教えてください。
久井 当社の強みは若さと勢いであり、対応の速さが一番の武器だと自負しています。私たちのモットーは自分たちにできることを当たり前にやることです。今は私より年上が1人、同期が1人、年下が2人のスタッフと力を合わせて頑張っていますが、年下のスタッフには昔の職人のように怒鳴ったりせず要所を押さえた指導をし、足りない部分は私や年上のスタッフがカバーしています。また当社はあいさつにも力を入れているんです。
石黒 そのポリシーは、お客様にもしっかり伝わるでしょうね。
久井 はい。あるマンションを施工していた時に、住民の方から「今までの業者さんよりハキハキしているし、あいさつも気持ちよくていい仕事をしてくれる。とても満足しているよ」とお褒めの言葉をいただけた瞬間はとても嬉しかったですね。また、元請けさんから「やっぱりNEXUSが一番だ」とおっしゃっていただけるのも大きな喜びです。
石黒 なるほど。その喜びを得られるのは、協力会社の職人さんたちのおかげでもありますよね。
久井 おっしゃる通りです。今の当社があるのは、協力会社さんたちの力によるところも大きいと思います。ですから私はミスやトラブルがあったら私の責任、いい仕事ができたら職人のおかげという感謝の気持ちを忘れません。仕事を取ってくる私だけが偉いわけでも、現場で汗を流す職人だけが偉いわけでもなく、どちらがいなくても成り立たないんですよ。だからこそ私は社長だからとてんぐになることなく、常に足元を見ながら初心に帰ることを意識しています。皆が横一線で協力する姿勢をいつまでも大切にするつもりです。当社は外壁の防水や塗装だけでなく、リフォームなどの内装工事も手がけることができますが、それも専門の協力会社さんがいてくれるからこそ。今後も、私を支えてくれるスタッフや協力会社の職人さんへの感謝を忘れずにチャレンジを続けます。
「絆」という社名に恥じない経営で躍進!
石黒 明るい未来に向かってまい進されている久井社長ですが、将来の目標についてはいかがですか?
久井 私には他社のように「年商何億」といった目標がないんです。先ほどもお話ししましたが、当たり前のことを当たり前にやっていれば業績も自然に伸びるはずだと考えています。だから5年後、10年後に当社がどこまで成長しているか、私自身も非常に楽しみにしているんです。そのためにも、全員で同じ方向を向いて一歩ずつ頑張るだけですね。
石黒 着実に歩まれる久井社長のお姿を見て、お父様も安心していらっしゃるでしょうね。
久井 実は、私の父は2023年3月に亡くなってしまいました。父は本心では長男である私に建設会社を継いでもらいたかったかもしれませんが、こうして自分の力で起業し、成長する姿を天国にいる父に見せることも恩返しの1つだと今は思っています。
石黒 本当にその通りですね。いつまでも前だけを見て走り続けてください!
久井 ありがとうございます。社名の「NEXUS」というのは、英語で「絆」「つながり」「中心」といった意味なんです。これからもこの社名に恥じないような経営で躍進していきます!
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GUEST COMMENT
石黒 彩
ご自身の未来を冷静に見据え職人に転身し、計画通りに起業された久井社長の視野の広さとお気持ちの強さに感動しました。高い目標を掲げるのもいいですが、社長のように人を大事にして当たり前のことを当たり前にするのは意外と難しいものです。これからも周りの職人さんとチームで仕事に取り組み、さらなる信頼を積み重ねてください!