注目企業インタビュー
スペシャリスト
日本の環境問題に対する意識を変革!
省エネコンサルティングの専門家
アンビエンテ イノベーション 株式会社
代表取締役 齊藤 克也
PROFILE
2000年から地場ゼネコンにて大型マンションの大規模改修工事に従事。さまざまな建設会社にて経験を積んだ後、2022年に(株)TEI Japanの代表取締役に就任するも、日本の省エネ対策を推進したいという思いから独立。2023年にアンビエンテ イノベーション(株)を立ち上げた。
COMPANY DATA
- 住所
- 〒104-0061
東京都中央区銀座1-12-4
N&B BLD 7F - URL
- https://ambiente-innovation.com/
鶴久 齊藤社長は、省エネ、CO2削減、SDGsなどに関するコンサルティング事業を展開されているそうですね。どういったきっかけで、この分野に携わるようになったのですか?
齊藤 私はかつて大手ゼネコン会社やハウスメーカーなどに勤め、商品開発から経営までさまざまな立場を経験してきました。しかし、仕事をする中で日本企業の環境問題に対する意識の遅れを感じるようになり、海外の方と打ち合わせをしていても、あまりの意識差に日本人であることが恥ずかしいと思うほどになってしまったんです。
鶴久 日本は先進国の中でも、特に環境問題に対する意識が低いと言われていますよね。
齊藤 そうなんです。とは言え、もともとは高い技術力を持っている国。ノウハウやスキルもあるはずですから、環境問題に対する考え方を改めさえすれば、高いレベルの省エネが実現できると信じています。それだけに現状が悔しくて──総合的に脱炭素社会に貢献できる会社をつくろうと決意し、当社を立ち上げました。
鶴久 なるほど、「悔しい」という思いが原動力になったのですね。現在は、どういった建造物へのアドバイスをされているんですか?
齊藤 戸建てからマンション、企業ビルなど、さまざまな建造物の省エネコンサルティングをさせていただいております。具体的な素材や工法についてアドバイスをしつつ、地中熱ヒートポンプや太陽光発電システムといった設備の導入もお手伝いし、消費エネルギーより生産エネルギーが多い「ZEH住宅」や「ZEB」を増やすこと、そしてCO2を削減していくことが当社の使命です。
鶴久 それは頼もしい。省エネについてできることやその進め方について、総合的にアドバイスしてくださるのですね。
齊藤 ええ。また、「ZEH住宅」「ZEB」は室内の気温差が小さいため、ヒートショックを起こしにくいという特長があります。日本では年間で2万人もの方がヒートショックで亡くなられているだけに、この事業を普及させることで日本の健康や医療費削減にも貢献したいと考えているんです。
鶴久 齊藤社長のお話はとても具体的で、ビジョンも明確なので、「省エネ」が今までよりずっと身近なものに感じられるようになってきました。
齊藤 ありがとうございます。費用をかけないと省エネできないと思っている方も多いですが、そんなことはありません。ダンボールを断熱材として活用している国もありますし、少しの工夫でいかようにもできるのです。「費用はないけど何とかしたい」という方のためにも、柔軟なご提案をしていきたいと思っています。
鶴久 できない理由を探すのではなく、「どう実現するか」を考えることが大切ですよね。ぜひ今後も、その姿勢で日本社会を変えていってください!
GUEST COMMENT
鶴久 政治
なぜ今、「省エネ」を実現させる必要があるのかについて、丁寧かつわかりやすく説明してくださった齊藤社長。事業に懸ける熱い思いがひしひしと伝わってきましたし、私も勉強させていただきました。まずは、私たち一人ひとりが意識を変えていくところから、ですね。日本の住宅に省エネを根付かせるという大きなミッションを、ぜひ実現させてください。