注目企業インタビュー
福岡県朝倉市出身。飲食業の社員や自動車教習所の教官を経て、福岡県農業大学校で学んだ後に農業へ転身する。豪雨災害の被害を機にダブルワークを決意し、2021 年に「さんち不動産」を開業。農業兼不動産という独自の事業展開で地元・朝倉市に貢献している。
さんち不動産 | |
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住所 | 〒838-0023 福岡県朝倉市三奈木3759-2 |
URL | https://www.sanchi-asakura.com/ |
矢部 農業と不動産業の同時展開を行う井本代表。まずは、二刀流での事業を始められたきっかけをお聞かせください。
井本 もともと私は自動車教習所の教官を務めていたのですが、妻の実家が農家だったことから、自身も農業へ転身をしました。しかし就農から5 年後に豪雨災害の被害を受け、並行して別の事業にも取り組むべきだという危機感を抱いたんです。そこで、前職の頃に取得していた宅地建物取引士の資格をもとに、不動産会社の設立を決意しました。実務経験のない状態だったため、農業の合間を縫って半年ほど、地元の不動産会社にお願いして業務に同行しながら勉強を重ね、2022 年1 月より本格的に事業を展開した次第です。
矢部 地域の方々とのご縁もありながら、不動産会社の設立へと進まれたのですね。具体的には、どのような業務内容なのでしょうか?
井本 当社では、朝倉市から筑紫野市、久留米市などを中心に、福岡県全域の物件の対応をさせていただいています。マンションやアパート等の売買、賃貸物件の仲介業務から空き家や空き地管理まで、幅広く対応をさせていただいています。ご依頼の大小は関わりなく、庭の管理や空き地の草刈り作業などについてもお引き受けしているんですよ。同業者の方から案件紹介をいただくこともあり、設立前から、福岡県ならではの温かい人間関係には本当に助けられています。
矢部 農業と不動産業に同時に取り組まれているメリットについても、ぜひおうかがいしたいです。
井本 一番のメリットは、新しく農業を始められる方に対して、土地探しなどの支援が可能なことです。「農業を始めたいが土地がない。住む家も探さなければ」という方からのご相談に対して、住まいのご案内から、農機具置き場や倉庫などの建築に至るまで、すべて請け負うことができるんですよ。近年では仕事をしながら空いた時間に農業をするという半農半〇のダブルワークの働き方も増えているので、高齢化が進む農業を支えるためにも私ならではのサポートを全力でご提供しています。
矢部 新規就農や農業との二刀流を目指す方にとって、井本代表は頼もしいモデルケースであると感じました。これからのご活躍が、非常に楽しみです!
井本 そうおっしゃっていただけると、とても嬉しいです。私自身も、農業と不動産業を同時展開する中で視野が広くなり、気分の切り替えも可能となったため、大変やりがいを感じています。今後の目標は、「さんち不動産に任せれば安心」と言っていただける会社にいち早く成長すること。やがては、地元の野菜を活用した飲食店の運営や直売所の作成など、さまざまなアイデアから農業の6 次産業化を目指し、地元である福岡に貢献していきたいと思っています!
GUEST COMMENT
矢部 美穂
農業と不動産業の二刀流で活躍される井本代表。とても柔和なお人柄で、わからないことも丁寧に説明してくださいますから、住まいを探す方や就農を目指す方に対して親身に接している様子がありありと浮かんできました。今後も、幅広い世代の方の就農を支えるべく、挑戦を続ける代表を私も応援しています!