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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

塗装業を志して入った職業訓練校で溶接の仕事を知り、その奥深さに心を奪われる。10代で溶接会社に入社し、約13年にわたり経験を積んだ後、2020年に独立して「オーテック」を設立。現在は一般住宅の表札や家具、企業や店舗の看板・ネームプレートなど、幅広い制作物を手がけつつ、地域に根差したサービスを展開している。

オーテック
住所 〒529-1658
滋賀県蒲生郡日野町中山1527-1
URL https://oike-tech-ordermade.com/

西岡 大池代表はまだお若いながら、すでに溶接業界での豊富なキャリアをお持ちでいらっしゃるとうかがいました。

大池 はい。10代の頃にこの世界に入り、もう10年以上、一筋に歩んでいます。もともとは塗装業を志して職業訓練校に通っていたのですが、溶接科の生徒たちの作品が素晴らしくて、「自分もこういう物を手がけてみたい」と思ったことが、溶接にのめり込んだきっかけでした。実際に仕事を始めてみて、未だに「おもしろい」と思えているので、この道を選択して本当に良かったと感じますね。

西岡 10代にして天職に出合われるとは、うらやましいです。とは言え、厳しい職人の世界でもまれ、一人前になるまでには苦労も多かったのでは?

大池 最初は現場へ行っても溶接の仕事はさせてもらえませんでしたし、自分でも他と比べてスタートラインが後ろだという自覚はあったので、「人一倍の努力をしよう」とがむしゃらに働きました。終業後、1人会社に残って修業をしたり、図面を持ち帰って1から描き直してみたり。休日にはアルバイトで溶接の経験を積み、苦手なコミュニケーションを克服するために研修会へ参加するなど、できることは何でもやりましたね。

西岡 ものすごいバイタリティですね。そこまで無我夢中で頑張ることができた原動力は、何だったのでしょうか?

大池 私は恵まれているとは言えない家庭環境で育ったので、早く自立したいという強い気持ちがあったのだと思います。独立も10代から視野に入れていましたし、20歳を過ぎて責任ある立場を任されるようになって自信もついたことから、2019年に起業した次第です。

西岡 では、現在どういった依頼を受けられているのか、詳しく教えてください。

大池 当社では個人・法人を問わず幅広いお客様とお付き合いさせていただいており、ステンレス表札やオーダーメードのアイアン家具、店舗看板や事務所用のネームプレートなど、溶接でつくれる物なら何でも承ります。時には難しいご依頼をいただくこともありますが、お客様のご要望には可能な限りお応えしたいですし、私自身の技術研鑽にもなりますから、基本的にお断りすることはありません。また、地域の方の農機具の修理など簡単な作業であれば、お代はいただかずに対応して差し上げているんです。

西岡 地域に寄り添って活動しようとされている代表の信念が伝わってきて、感銘を受けます。最後に、将来のビジョンについてもお聞かせいただけますか?

大池 今、やりたいと思っているのは、溶接の体験教室です。溶接のことを知っている人は少ないですが、実は自転車や車、階段など、至るところにその技術は使われています。教室を通じて、たくさんの方に興味を持っていただき、溶接業界を、さらには地域を盛り上げることができれば、何も言うことはありません。

GUEST COMMENT

西岡 利晃

「自分の住む街を元気にしたい」と力強く語ってくださった大池代表。10代の頃からコツコツと努力を積み重ねてこられたひたむきさを感じましたし、物腰柔らかなお人柄も魅力的で、この先ますますの飛躍に期待したくなりました。今後も地域の方々とのつながりを大切にしながら、成長を続けられてください。

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