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注目企業インタビュー

(有)髙島建材を手がける父の背中を見て育ち、自らも幼い頃から家業を継ぐことを意識する。学業を終えると、社会経験を積むべく他の運送会社に入社。ノウハウを学んだ後、24歳で家業へ。一から人脈を築き上げ、土台ができあがったタイミングで事業を引き継ぎ、2代目社長に就任。2020年にはさらに幅広く運送事業を展開していくべく、(有)髙島へと社名変更も果たした。

有限会社 髙島
住所 [本社]〒240-0066
神奈川県横浜市保土ヶ谷区釜台町45-8
[瀬谷営業所]〒246-0001
神奈川県横浜市瀬谷区卸本町 9279-6
URL https://www.takashimakenzai.com/

神奈川県を拠点にさまざまな運送事業を展開する(有)髙島。2代目社長の髙島氏は就任直後から若手中心のチームづくりを進め、活気と丁寧さを兼ね備えた仕事で顧客の信頼を獲得してきた。業容拡大を見据え社名も新たにした同氏の思いに、野球評論家の駒田徳広さんが迫った。


温故知新の気持ちを大切に

駒田 こちらは30年以上続く歴史ある運送会社だとうかがっています。まずは、髙島社長が2代目に就任されるまでの歩みからお聞かせください。

髙島 私は、幼い頃からこの会社の創業者である父の背中を見て育ちました。そして、「いずれは会社を引き継ぐのだろう」と考え、学業を終えると自然な流れで運送会社に就職したんです。

駒田 なるほど。まずは一般企業で修業を積まれたのですね。家業に入られるタイミングはどのように訪れたのですか?

髙島 3年ほど経ったところで、人員が不足しているという話を聞きまして。ちょうど自分も仕事に壁を感じていた時期だったため、再起を図るべく家業へ入ることを決めました。その後は1つずつ仕事を覚えていき、父が体調を崩して現場の一線から徐々に退くようになると、数年をかけて人脈の土台をつくり、2016年に満を持して2代目に就任しました。

駒田 会社の看板を背負う立場になられて、環境の変化は感じられましたか?

髙島 はい。やはり社長になる前と後とでは、周囲の視線や対応が大きく変わったと感じましたし、「これまでは守られた環境にいたのだ、この先は自分がしっかりしなければ」と背筋が伸びる思いでしたね。会社の伝統を守りながらも、時代に合わせて変えるべきところは改良しようと、変革にも乗り出しました。

駒田 会社の歴史が長ければ長いほど、何かを変えることに要する力も大きくなっていくと思います。具体的に、どのような部分を変えていかれたのですか?

髙島 最も大きく変えたのは、チームづくりの手法です。父は「自分が黒といえば黒」という感じでリーダーシップを発揮する、良くも悪くもワンマンな経営者でして。しかし私はもっと社員とのコミュニケーションを重視し、良い意見を取り入れていくスタイルにシフトさせました。例えば、PCやスマートフォンといったデジタル機器に関する知識は、若い世代の人たちのほうがずっと詳しいですから、彼らから学び、業務に生かすことでより効率化を図れると思うんです。

駒田 労働環境を良くするために、立場関係なく意見を聞いていらっしゃるところに、社長の懐の深さを感じます。野球界も時代と共にうまく指導法や戦略を変化させたチームが成功しているので、お話にとても共感できますね。

髙島 ありがとうございます。まだまだ試行錯誤を繰り返している段階ではあるものの、少しずつ前へ進めている実感はあるので、日々勉強を続けていきたいですね。

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