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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

名高 社長自らが職人さんたちとコミュニケーションを取りながら世代間のギャップを埋めることで、技術力と働きやすさを両立させているのですね。

山本 そう言っていただけると嬉しいです。また、当社では現場へ出る際の作業着も、デニム地のオリジナルのものを一人ひとりへ支給しており、見た目に清潔感やお洒落さを出すことで前向きな気持ちで仕事に臨めるように工夫しています。せっかく高い技術を身に付けているのですから、もっと「自分は大工なんだ」という誇りを持ってもらいたいんです。

名高 お話をうかがっていると、社長が生き生きと事業に取り組んでいらっしゃる様子が伝わってきます。ご自身の中で、そこまで頑張れる原動力はどこにあると感じていますか?

山本 やはり、自分たちの手がけた仕事でお客様から感謝をしていただけるのがシンプルに嬉しいんです。全員で明るく、てきぱきと現場を仕上げ、最後にお客様に「頼んで良かった」と言っていただけると、この上ない喜びを感じますね。

職人の地位向上を掲げて

名高 この先もまだまだ成長を続けられることと思います。ぜひ、会社の今後のビジョンについてもお聞かせください。

山本 2019年からは新たな試みとしてベトナム人の職人を雇用したり、地元の高校で人材募集をかけたりと、会社全体でさらに人材の採用・育成に力を入れていこうとしているところです。そのためにも、これから社会保険などの福利厚生をしっかり整えていくことはもちろん、職人たちの地位を向上させる努力もしようと考えています。若い職人たちがいつか家庭を持って子どもができたとき、仕事をしている姿を我が子にかっこいいと思ってもらえる。そんな職業にできるよう、できることはすべてやりたいですね。

名高 では最後に、この先一緒に仕事をすることになる未来の社員さんへ向けて、一言メッセージをお願いします。

山本 街に出たときに、「この建物は自分が手がけたんだ」と胸を張って言える立派な職人に育てますので、やる気のある方はぜひ当社に来てください!

GUEST COMMENT

名高 達男

「大手が強い分野ではあるものの、住宅部門に力を入れるため、コンサルタントと連携して事業展開していきたいです」と力強く語ってくださった山本社長。自らの技術に誇りを持つ職人の顔と、組織を円滑に回すために工夫を凝らす経営者の顔、その両面をうまく使い分けていらっしゃる社長なら、老舗の会社をさらに飛躍させられるはず。私も応援しています。

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