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注目企業インタビュー

代表取締役
栗原 明
22歳のときに個人事業主としてユニットバス組み立ての仕事を始める。家族の支えを力に変えて着実に成長し、給排水やガス回りの設備工事にも事業を拡大。2012年には(株)クリハラとして法人化を果たした。

CEO
栗原 満里子
公私にわたり、夫・明氏を支える存在。(株)クリハラではCEOとして、組織運営をサポートしている。

株式会社 クリハラ
住所 〒224-0066
神奈川県横浜市都筑区見花山12-30
URL https://株式会社クリハラ.com/

横浜市に拠点を置き、水道やガス周りの設備工事を手がける(株)クリハラ。社長の栗原氏は人々のライフラインを守ることに強い使命感を抱き、顧客第一の姿勢で信頼を獲得している。妻の満里子氏と二人三脚で歩む理想の組織づくりに、女優の大路恵美さんが迫った。


苦難を力に変えて成長

大路 栗原社長はお若い頃から職人の道を一筋に歩んでこられたそうですね。

栗原(明) 私は、もともと自分で事業を手がけたいという強い気持ちを抱いていました。それで、22歳のときには個人事業主として、ユニットバスの組み立ての仕事を始めたのです。しかし、まだ若く未熟だった私は「起業すれば、人の上に立てる」と甘く考えていました。でも、勤め人以上に人に頭を下げなければいけないことや、現場に出ずっぱりで夜遅くまで家に帰れないことなどを経験しまして。その中で、想像とのギャップにショックを受け、人知れず涙を流すこともあったのです。加えて、依頼人に騙されて数百万円の被害を受けたことも重なり、一時は本当にどん底を味わいました。

大路 その苦境からどのようにして立ち直られたのでしょうか?

栗原(明) 家族の存在が大きかったですね。ある日、落ち込んでいる私を見て、妻が「駄目ならダメでいいじゃん、ゼロになるだけよ」と声をかけてくれて。あえて逃げ道をつくってくれたおかげで、逆に「ここから巻き返してやるんだ」という意欲が湧いてきたのです。

大路 満里子さんのお言葉があって、社長は突き進むことができたのですね。

栗原(満) 当時すでに子どももいましたから、私自身も夫とは違った苦労がありました。けれど、熱い思いを持って挑戦しているのはわかっていたので、側で支えていこうと思ったのです。

栗原(明) それからはユニットバスの組み立てだけでなく、水道やガス周りの設備工事も手がけ、その中で大手ホームセンターからも工事の依頼をいただけるようになりました。そうして徐々に経営が軌道に乗ってきたことから、2012年に法人化した次第です。

栗原(満) 人とのご縁のおかげで今日までやってこれました。支えてくださった皆様には心から感謝しています。

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