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注目企業インタビュー

茨城県出身。大学卒業後、東京リコー(株)に入社。トップセールスマンとして活躍した後、30歳で不動産業界に転身する。4年間勤務した会社では役員も経験。その後、別の不動産会社で2年の経験を経て、2009年1月に日本リアライズ(株)を設立した。ライフプランの提案を通じて顧客のニーズに則した「理想の住まい」を提供しながら、着実に業績を伸ばしている。またスポーツ振興の一環として、若手プロボクサーや歴代KO率日本N0.1を誇る世界チャンピオンの内山高志選手、フジテレビ初ゴールデン生中継されるなど今最も注目される選手の1人、「怪物」井上尚弥選手などのスポンサードをしている。

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日本リアライズ 株式会社
住所 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-36-7
新宿内野ビルⅡ3F・7F・8F
TEL 03-6380-5978
FAX 03-6380-5972
URL http://www.n-realize.co.jp/

マンション販売から派生した事業を「点」ではなく「線」と考え、2009年の創業以来、ライフプランの提案の軸とした住宅販売の幅を広げ続けている日本リアライズ(株)。今回は同社の大橋社長に、新たな試みとなるシニア事業の構想と、自身の経営哲学を聞く。

ジムを通じた地域交流

―2009年の創業以来、ライフプランの提案を軸とした住宅販売により着実に実績を上げておられます。資本金も1億円に増資したと伺いました。

大橋 設立当初は新築マンションの販売に特化していました。しかし僕の考える弊社の本質は、お客様に「一生涯のライフプランを提案する」こと。お客様を“点”ではなく“線”でサポートさせて頂くため、会社の成長に合わせて中古マンション・投資用マンション・各種保険・一戸建てというように、ご提案させて頂くラインナップを充実させてきたんです。

─では、次にどんな展開を見据えていますか。

8879_0305_d02大橋 「老後の安心」という意味で、シニア事業を手がけたいと思っています。では、何をするか。普通なら高齢者向けのビジネスを始めようと思ったらまず「介護事業」という発想になりがちですが、逆に僕は当分のあいだ介護の必要がないくらい、高齢者の方々が元気でいられるような取り組みができないかと考えました。

─その取り組みとは?

大橋 「筋トレ」です。筋力トレーニングを通じて筋肉を追い込むことで成長ホルモンが分泌され、活力が湧いてきます。それに伴い体力も付きますので、より元気でいられるでしょう。例えば記録的な長寿で話題となった双子姉妹「きんさんぎんさん」のきんさんは、メディアに取り上げられる前は自力での歩行が困難な状態でしたが、100歳になって注目を集め始めたころからパーソナルトレーナー指導のもと筋力トレーニングに励んだところ、杖なしでも1人で歩けるようになるまでに回復したそうです。認知症の予防には、下半身を中心とした筋力トレーニングによる脳への刺激が有効であることも実証されているんですよ。

─確かに、最近では高齢者に向けたパワーリハビリサービスなども増えています。筋力があるからこそ基礎体力が維持できるという意味では、適度な筋トレは健康を考えるうえで欠かせませんね。具体的な施設の構想などはあるのですか。

大橋 弊社ではスポーツ振興の一環としてボクシングのスポンサードにも力を入れており、その繋がりから昼は高齢者様向けの筋トレジム、夜はボクシングジムとして機能するような施設を、まずは僕の地元でもある茨城県古河市内につくりたいと考えています。

─面白い試みですね。ジムを通じて地域の高齢者とアスリートの交流も生まれると思います。

大橋 まさに「地域との繋がり」という部分は僕もぜひ実現したいと考えていて、例えばその一環として、ジムの所属ボクサーの個人スポンサーを募るという案を温めています。一口100円くらいにすれば、気軽に参加して頂きやすいですよね。私見ですが、そもそもボクシングは見ているだけではつまらない。知らない選手同士の試合であればなおさらです。そのなかで自分のスポンサードする選手が頑張っていれば、やっぱり応援したいじゃないですか。同じ選手を応援する仲間が増えていけば、スポンサーさん同士で交流も生まれるし、何より皆で盛り上がれますよね。

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