気ままな姿に癒やされる フクロウのいるカフェ
　

都会にいながら、フクロウと触れ合うことができる「Cafe HOOT HOOT」。京王井の頭線・神泉駅からは徒歩5分、渋谷駅からは徒歩10分ほどというアクセスの良い場所にあるフクロウカフェである。同店では、営業時間中は常に店内にいる7羽のフクロウたちが、可愛い姿を見せてくれる。

在籍しているフクロウたちは、孵化する前から人に育てられているため夜行性ではなく、自分の好きな時間に活動し、睡眠をとる。フクロウを固定して鑑賞する形のカフェが多い中、同店では放し飼いのスタイルを取っているのが特長だ。飛んで移動し、おもちゃで遊ぶこともあれば、じっと羽を休め、そのまま眠っていることも。椅子の上や天井近くの棒の上、猛禽舎などそれぞれ気に入った場所で、自由に過ごしている。

そんな様子を目で追ったり、優しく撫でたり、フラッシュオフで写真を撮ったり、オプションで手に乗せたり、エサをあげたり─訪れた人は、マナーを守りながら思い思いに触れ合って、フクロウたちに癒やされている。手に乗せる際、小さなフクロウの場合は、希望に応じて手袋を使わないことも可能。同店のフクロウたちは人懐っこいが、人間と同じように、フクロウによってそれぞれ性格が異なるという。特に常連客は、好きなフクロウを目当てに足を運んでいるそうだ。

システムとしては、30分または1時間の料金にドリンク1杯がついてくるという時間制である。延長も可能で、時間を過ぎると店員が声をかけてくれるため、時計を気にすることなくのんびりと過ごせるというのも魅力の1つだ。また、店内は広々としており、ソファや大きな椅子も数多く並べられているが、定員は8名となっている。これは、「全てのお客様が、フクロウと触れ合えるように」という配慮によるものだ。

閉店は22時で、オフィス街という立地もあり、平日には仕事帰りに立ち寄るビジネスマンも多いという。ただ、予約状況やフクロウの疲れ具合によっては、早めに閉店することも。混雑する時間帯はその日によるが、土・日・祝日は予約が比較的埋まりやすいため、完全予約制ではないが予約を取っておくと安心だろう。実際、半数ほどが予約してから来店しているとのことだ。

ちなみに、平日の12～14時の間はカレーやパスタ、定食といったランチメニューが用意されている。その時間はフクロウたちはお休み中。通常のカフェと同様に、ゆったりと食事ができる空間として利用できる。

くるくると回る頭の動き、うとうと眠る時の表情、他のフクロウと遊ぶ様子･･･。どれもなかなか目にできないフクロウならではの愛らしい姿だ。気ままで個性的なフクロウたちのいる空間に訪れて、のんびりとくつろいでみてはいかがだろう。

【Focus!】
ドリンク1杯がセットになった、30分もしくは1時間の利用料金というシステムを取っている「Cafe HOOT HOOT」。あくまで“カフェ”であることを大切にしているため、ブレンドコーヒーやエスプレッソ、カフェラテといったメニューは、コーヒーメーカーで丁寧にドリップしている。その他、紅茶やジュース類が選べるだけでなく、アルコール類も利用料金に200円追加することで楽しめる。取り揃えているのは、ハートランドビール、サングリア、プラムワイン、赤と白のグラスワインなど。フクロウを眺めながらの“仕事終わりの1杯”は格別だろう。夜遅くまで開いているため、疲れた心を癒やされに足を運んでみては？

＜＜前の記事 　 ぽたかふぇ　　｜　　 丸山珈琲 表参道 Single Origin Store　次の記事＞＞