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コラム

行政書士タレント 小倉 早貴 が送る  ビジネスパーソンが 令和で輝くための 自分磨き講座
ゆとり世代からZ世代へ――令和の世になり、ジェネレーションごとの価値観の違いがより顕著に現れるようになりつつある昨今。ビジネスの世界も例外ではなく、若手や新人との接し方や育て方がわからずに苦労している上司・経営者も多い。自分の振る舞いはハラスメントになるのか、コンプライアンスに抵触するのか。周囲から評価されるにはどのように振る舞えば良いのか。情報が目まぐるしく移り変わる社会で悩みを抱えるビジネスパーソンのために、行政書士としてビジネス関係の法律について深い理解があり、またミスコン入賞者として“振る舞いの見せ方”も熟知している行政書士タレント・小倉早貴が、ここでしか学べないとっておきの「自分磨き講座」をお届けする。

昨日、資料の間違いを部下に指摘したら「でもChatGPTがそう答えたんです」と返されて、思わず「最近の若者は・・・」と天を仰いじゃったよ。いつもコミュニケーションはマメにとるようにしてるんだけど、やっぱり若い子の価値観についていくのは大変だな・・・。
カンタおじさんにも「若者」だった時代はあるはずなのになんだか違う生き物みたいに見えるよね。それが文明発展の証とも言えるけど。
 
そういう早貴ちゃんはまだ20代じゃないの(笑)。最近の若者は飲み会離れ、テレビ離れ、車離れとかいろいろ昔と変わっているみたいだけど、実際はどうなのかな?
 
離れているっていうより、他にもっと魅力的なものが出てきている、っていう方が近いかもしれない。「若者の○○離れ」って、まるで私たちがどんどん世の中に対して気力も好奇心もなくなっているように聞こえちゃうけれど、カンタおじさんが若いころに夢中になっていたものと、今私たちが夢中になるものが少し変わってきているだけなんだよね。
そうか。あまりに変わりすぎて僕には到底理解できないように感じていたけれど、「何かに夢中になる心」は昔の僕と同じなのかもしれないね。今の子たちが、どんなことに夢中になっているのか教えてほしいな。

「若者の○○離れ」を調査すると、こんなランキングがありました。

20代が興味・関心のないもの

第1位:『ギャンブル(63.3%)』第2位:『タバコ(60.7%)』第3位:『車(39.2%)』

確かに、若い世代でパチンコや競馬などにのめり込む人は減っていますね。主戦場がリアルからオンライン空間に移ったことや、アミューズメントカジノの急増により、合法に遊べる場所が増えたことも要因と言えるでしょう。
タバコについて、最近若者の間ではやっているのは、DR.VAPEなどニコチンをあまり吸わずに香りを楽しむことができる電子タバコです。「持ち運びシーシャ」や「水蒸気タバコ」とも呼ばれています。また、「上司が吸うので、一緒に吸わないと逆に臭くて大変になってしまう」という理由から、お付き合いのときだけ吸う人は若い男性に多いですね。「自分もタバコ吸うんですよ」と言う部下の中には、こうして気を遣っている人もいるので、「タバコ付き合い」を見直してみても良いと思います。

ただ、車離れは少し実態と違うようです。自動車保険会社がZ世代(9歳から28歳ぐらいまでの年齢)に取ったアンケートによると、今、または将来自分の車がほしいと考える人は東京・地方在住ともに約70%に上っており、車のニーズは引き続き堅調と言えるでしょう(株式会社KINTO、2024年)。ただ、一世代前の『頭文字D』などがはやっていた時代に比べると、若者が車にかけるお金は少なくなっています。

飲み会離れは言わずもがなといったところですが、この背景には「学生時代の過ごし方」も関係していると思います。ここ数年、コロナ禍でお酒を通じて人と仲良くなる体験が圧倒的に減りました。一方、その中でも比較的活動ができた体育会や非公認サークルでは水面下で飲み会も行われていたようでした。そのため、それとなく学生時代の思い出を聞きだせば、飲み会に積極的な若者にも出会えるかもしれません。

テレビ離れは皆様も実感されているかと思いますが、私自身もリモコンをつける動作、録画番組を再生するまでの時間ですらもったいないと感じてしまうことがあります。それよりスマホからすぐ視聴でき、倍速再生できるNetflixなどに流れ始め、テレビ離れに拍車がかかっていると思います。

いろいろ語りたいこともございますが、今回はこの辺りでお別れのようです。Z世代の特徴には「モノ消費よりコト消費」「タイムパフォーマンス重視」などが挙げられますが、今、若者の心をつかむものの共通点はやはり「手軽さ」ではないかと思います。健康を気にしながら嗜むお酒とタバコよりスマホのゲーム、お金も時間もかかるゴルフより24時間営業のジムというように、総合的に「お得感」を感じられるものに引かれる傾向があります。夢中になるものに変化はあれど、今の若者をつつくと興味深いネタもたくさん出てきますので、ぜひ気になる話題があれば酒のさかなにしてみてください。
 


今月の課題:

お店のウィンドウに映る自分を見てみよう

仕事ができる人や、社会で活躍している人を見て、「この人はオーラがあるな」と思うことはありませんか?そしてそんな人たちを尻目に、「自分とは違う星の人なんだろうな」と思っているふしはありませんか?確かに天性のカリスマがある人がいるのは事実です。ですが、それで諦めるのはもったいなさすぎると感じます。

実は、「オーラ」は何もないところからつくり出すことができます。私も”どこにでもいる女子大生”でしたが、40人いる女性たちの中からミスコンテストで勝ち抜くために、オーラを磨く努力をし、少しずつ変わることができました。その初めのステップが、「街中でお店のウィンドウに映る自分を見てみる」ことです。

特に注目してほしいのが、自分の姿勢と歩き方。残念なことに“人体”というのは非常に怠け者な生き物で、意識をしないと姿勢はどんどん悪くなっていきます。けれど、そんな怠け者に与えられた数少ない才能の1つが、「習慣化されたことを続けられる」ということです。

今日から、街中を歩く自分をチラッと見てみませんか?「ああ、太ったな」とか、「今日の服装いまいちかしら」とか、そんなことは気にしないでください。姿勢はいいですか?とぼとぼ歩いていませんか?まずは胸を張ってカッコよく歩く自分を目指してみてください。

小倉 早貴(おぐら さき)
 
1999年8月20日生まれ。立教大学法学部卒業。「Miss Japan2020準グランプリ」 (広島県代表として参加)。「Miss Grand Japan 2021」東スポ賞。2022年映画「夜明けまでバス停で」(高橋伴明監督)出演、メインキャストを務める映画が2024年末に公開予定(田中壱征監督)。3歳~18歳までバレエを習い、大学時代は社交ダンス界で世界的に名高い山本英美氏に師事。ギリシャ留学ではスタニスラフスキーの演技メソッドを学んだ。法律事務所で弁護士アシスタントとして勤務後、2023年に行政書士事務所を独立開業。法律知識を少しでも増やし、パワハラ等身近な問題に役立てたいと考えている。
 
※保有資格
TOEIC:835 / TOEFL:84 / IELTS:6.5
2022年度行政書士試験合格
 
YouTube 「小倉早貴のあつまれ!ほうりつの森」
 

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