コラム
誰に何を、どう発信したらいいのかわからない・・・・・・
“口ベタ企業”のための効果的なブランド戦略とは?
クリエイティブ・ディレクターとして1000社を超える企業のブランディングを手がけてきた著者による、業績アップ、人材獲得を目指す中小企業のための企業ブランディング指南!
日本社会は成熟期を迎え、市場にはモノやサービスが溢れています。そのためどの企業も、技術力や商品力を磨くだけでは他社と差別化することが難しくなりました。また、インターネットの普及により、消費者が選べる選択肢も増えています。そんな中で企業が生き残るためには、消費者ニーズや市場の目まぐるしい変化を踏まえて、自社の強みや魅力を明確にし、広く発信していくことが不可欠です。そこで重要なのがブランディングです。著者は、中小企業のブランディング支援の専門家としてこれまでに1000社以上をサポートしてきました。本書では、その著者が実際に手がけた事例の紹介を交えながら、「口ベタ企業」が自社の魅力や価値に気付き、社員や顧客に愛される企業になるためのブランディング手法を解説します。ブランディングに悩む中小企業経営者にとって、口ベタ企業を脱する処方箋となる一冊です。
《著者Q&A》
■この本のポイント・読みどころを教えてください
コロナ禍の3年間で、企業ならびに企業人が「内向き」になってしまったように思えます。また、デジタルツールの台頭で非接触なコミュニケーション体系がつくられました。そんな折、企業コミュニケーションはどうあるべきか、自社ブランドを再度、点検するべき時がきていると思います。
■この本を出版しようと思われた理由、動機を教えてください
「口ベタな会社を減らす」というのが当社のミッション。ずっとやってきたことを、一回、まとめ直してみようと思いました。
■この本を通して読者に伝えたいことを教えてください
ブランドイメージは、時代の変化と共に変わります。定期的に見直し、チューニングすることが大事です。
■企業ブランディングにおいてSNSは積極的に活用すべきですか?
“手のひら消費”の時代、SNSは活用すべきです。
■クリエイティビティはブランディングにおいて重要な要素でしょうか?
いまや“手のひら”で一瞬のうちに企業や商品の評判が探され、値踏みされる時代です。その環境を理解し、「人に振り向いてもらう(注目してもらう)」ためには、他社とは違うクリエイティブが必要不可欠になってきます。
■商品ブランディングと企業ブランディングとでは戦略・方法上の違いはありますか?
はい。企業の存在意義を醸し出す「企業ブランディング」と、その配下にある商品ブランディングでは、大枠で捉えれば同じこともありますが、まったく毛色が変わる場合もあります。誰に何を届けてエンゲージメントを築いていくかによります。
■大衆消費社会がピークに達した1980年代と、ポスト高度消費社会と言われる現代では、ブランド戦略も大きく違ってくるとお考えですか?
はい。いまや顧客はマス対象ではなく、個別にセグメントされた顧客を「ファン」になるまで大切に育てる時代です。
有澤 卓也(ありさわ たくや) (株)ASTRAKHAN代表取締役、クリエイティブ・コンサルタント。大阪芸術大学客員教授。1984年、コピーライターとして(株)アストラカン(旧大阪本社)に入社。クリエイティブ・ディレクター、取締役東京制作室長を経て、名古屋、福岡に進出し事業を広げる。2002年に分社独立し、(株)ASTRAKHANを設立。仕事の傍ら、精力的に学び続け、ビジネスブレークスルー大学を卒業(経営士)。2017年、(一社)問題解決力検定協会の理事に就任。コンサル発想で、ブランドづくりやクリエイティブづくりに注力している。 発行:幻冬舎メディアコンサルティング URL https://www.gentosha-mc.com/ 発売:幻冬舎 URL https://www.gentosha.co.jp/ |
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