コラム
皆さんこんにちは。FCG節税・資産形成部門代表の中村健人です。今月もよろしくお願い申し上げます。
投資・投機の世界で収益を取れる人は、その他でも適切に安定したキャッシュフローがあるということ
今回は投資・投機で大きく成功する人の気質や生活環境、金銭的状況など、いわゆる「属性」についてお話ししてまいりたいと思います。多くの方が金融資産の世界に足を踏み入れるのは社会人になってから。つまり、お金が生活に直結する方が大半を占めます。ところが、ここには罠があります。
この世界において、お金を稼ごうと思えば思うほど利益が出なくなる現象が起きるためです。
これはなぜでしょうか。それでは具体例を説明してまいります。
中長期投資においてお金がない人は失敗する
例えば、現在・過去と比較して大きく上昇している「暗号通貨」「株式」は多数あります。そして大きく上昇しているわけですから、元手が少なくても大きな利益が出せているはずですよね。しかし、そうならない人が多数います。なぜなら、「お金がないために早く配当が欲しくなり、利益が少ない段階で現金化してしまっているから」です。中長期投資においては、当然ですが利益をできるだけ伸ばすことが重要になります。短期で利益を得ることが目的ではないですからね。
具体例を挙げますと、「ビットコイン」は2016年春時点では4万9000円で、2017年の1月にも10万円前後と安い価格でした。当時少ない元手で始めていたとしても、現在は何十倍という利益を生んでいると思います。それも、持っているだけで、です。しかし、お金がない人の多くは2017年の夏にビットコインが50万円になった時点で売却してしまったことでしょう。もっと利益を伸ばせるはずが、お金がないためにその機会を失ってしまったのです。
このように、中長期において早すぎる利益確定は罪です。
どんなに大きく伸びる銘柄も、長い目で伸ばさなければ大きな利益にはつながりません。そのため、投資で生活しようとは思わず、生活分の収入は投資とは別に必要なのです。もちろんこれは短期の投機においても同じです。為替などではよくある話ですが、「短期で利益が欲しい」「為替で生活していきたい」と考えてしまい、ハイリスクな勝負をしかけ大損になってしまう方が多々います。少ない利益しかなくても利益確定して一度様子を見なければいけない場面もありますし、判断を一時的に誤って損切する場面もあります。それが生活費と直結していると、適切な判断ができなくなってしまうのです。
大学生や高校生がなぜプロになりやすく、大人がうまくいかないのか
ではどういう方がうまくいっているのでしょうか。実は、うまくいっている方の多くは、高校生や大学生の頃から投資を始めています。もちろんそうでない方もたくさんいらっしゃいますが、いずれも共通点は「生活費に困っていない」ということです。大学生の多くは扶養下にあり、家賃や食費といった生活費用は親御さんが負担しています。被扶養者であれば、税金や社会保険料もありません。そのため、「収益=生活費」の束縛から解放され、フラットな気持ちで相場と向き合うことが可能となるのです。つまり、「稼いだお金で○○をしよう」という打算があまりない方ほど、収益を出せるわけですね。
相場というのは非常にだまされやすく、余計な情報も多い世界です。そのため、決して生活費を稼ごうという雑念を持たず、ゲーム感覚で向き合うことをおすすめします。また、投資ではなくできるだけ別の確定収入をもって生活を担保し、余剰資金で行うようにしましょう。
まとめ
① 中長期投資は適切な部分で購入したら、しばらくは見ないで「木を植えたような感覚で待つ」ことを心がけてください。
② 短期の投機においても、打算的にならず、ゲーム感覚で損切も勉強だと思い、間違ったと悟った時には損でも素直に負けましょう。
投資・投機を行うときは、できるだけお金のことと思わず、中高生のように、ゲームのポイントを稼ぐような感覚でやれると良いですね。それでは、また次のコラムでお会いしましょう。
(次号へ続く)
中村 健人(なかむら けんと) 富裕層様・経営者様・医科歯科開業医様 会員制資産形成クラブFCG 総合部門代表 税理士事務所勤務。神奈川県横浜市在住。暗号資産や株式、外国為替取引にて個人で多数の実績を残したことが評価され、FCGより総合部門代表に抜てきされる。2018年にオファーを受け雑誌掲載。 資産形成や基礎用語、基本操作方法、御口座開設、税金などに関しましてご不明点がございましたら、ぜひLINEQRコードにて友達申請をしていただき、なんなりとお問い合わせください。 |