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コラム

サラリーマンのための起業講座 Vol.24

いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意
著者 竹内 亮介

 
「脱サラして起業したい」「自分でビジネスを始めてみたい」・・・先行き不透明な時代だからこそ自分で行動を起こし、お金や自由を得ようとする人は多いのではないだろうか。2021年に新刊を出版したR・グローバルジャパン(株)の代表取締役・竹内亮介氏から今回は、商標権について登録しないリスクや確認する方法、登録する方法について学ぼう。

第23回では、メーカーとの取り引きについてを中心に紹介しました。第24回となる今回は、商標権について詳しく説明していきます。

商標権を登録しないリスク

メーカー取り引きが成立したり、独占販売権を獲得できたりしたら商標権の確認を必ずしましょう。ニッチな海外メーカーの場合は、日本での商標権を取得していないケースもよくあります。メーカーに聞くと海外で登録したといわれるケースもありますが、商標権は各国で違いますので注意してください。しっかり日本で登録されているかを、後に説明する特許庁のJ-PlatPatで確認する必要があります。

時間や労力をかけてせっかく独占販売権を獲得しても、第三者に商標権を勝手に登録されてしまう危険もあります。いわゆる商標ヤクザという人です。

その第三者がAmazonに商標権侵害を報告して、出品停止をさせられてしまうこともあります。実際に私も、無知だった頃に、1商品で月収100万円程度稼いでいた主力商品である、2メーカーの2商品で、このような被害に遭ったことがあります。メーカーとの契約書もあり、独占販売権を持っているにもかかわらず、Amazonで出品停止になり、売上はゼロになりました。

このような場合は、第三者の商標権を潰す異議申し立てや無効審判もできるのですが、費用が50~100万円程度かかるうえに、半年程度の期間もかかります。しかも無効審判を請求したとしても、必ずその商標を潰せるわけではありません。よって、このようなリスクを考慮すると、最初からメーカーに商標登録してもらうのがお勧めです。

商標権を確認する方法

商標登録は、特許情報プラットフォームJ-PlatPatで確認してください。「商標」を選択して、調べたいメーカー名、ブランド名、商品名を検索します。ここの簡易検索では、完全に一致した商標しかヒットしないので、アルファベットやカタカナなどに注意してください。

▼J-PlatPat のURL
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

このサイトでは、さまざまな情報を検索できますが、呼称検索といって、商標の発音で検索することもできるのです。検索範囲が広くなりますが、類似商標まで調べることができます。

やり方は簡単です。トップページの「商標」のタブから、「商標検索」をクリックします。商標(マーク)の中の「称呼(単純文字列検索)」から「称呼(類似検索)
を選択して、ブランド名などを調べてみるといいです。称呼はカタカナで入力してください。

商標権を登録する方法

そこまで売れていないメーカーは第三者に狙われにくいですが、ある程度売れてくると狙われる可能性が高くなります。もし登録されていなかった場合は、メーカーに連絡して登録を促しましょう。

まずは知的財産や商標の専門家である弁理士に相談し、出願、申請の依頼をします。弁理士は英語もできるので、海外メーカーに紹介をすれば、後はやり取りをして登録してくれます。

以下が、Amazonの事情にも詳しい、お勧めする知的財産事務所です。「アビソク綜合知的財産事務所」の越場先生は、長い付き合いで懇意にさせていただいています。

▼「アビソク綜合知的財産事務所」 のURL
https://jp.abisok.com/

また、以下のオンライン商標登録サービス「Toreru」も評判が良く、使っている人も多いです。

▼ToreruのURL
https://toreru.jp

もしメーカーが日本の商標登録に、あまり乗り気ではない場合は、メーカー名義で代理で登録してあげるといいでしょう。商標権は、基本的には代理店が登録するものではなく、メーカーが取得するものです。なので、あくまで代理でメーカー名義で登録をしてあげる形です。

ただし、メーカー名義で代理で登録する場合には、事前にその旨をメーカーに確認して、許諾をもらうようにしてください。法的には、メーカーの許諾なしに代理店がメーカー名義の出願をすることはできないことになっています。弁理士に対する委任状をメーカーからもらう必要もあるので、出願前にメーカーの意思確認が必要です。

無断でメーカー名義、代理店(自社) 名義で登録するとトラブルになりかねないので注意してください。費用の相場としては、自分で商標登録する場合は、3~4万円程度で済みます。

ただし専門知識がないと、非常に多くの工数がかかるうえ、調査に膨大な時間を要します。弁理士に依頼する場合はさまざまですが、通常は10~15万円程度です。専門家である弁理士の領域なので、私はスピードと安心感を重視して、弁理士に依頼をしています。また、商標を取得したら、Amazonブランド登録といって、Amazon上で商標を登録するといいでしょう。ブランドと商品ページの保護が、さらに強くできます。ちなみに、以下のURLからAmazon上でのブランド登録が可能です。

▼Amazonブランド登録のURL
https://brandservices.amazon.co.jp/

今回は商標権について、登録しないリスクから確認する方法だけでなく登録する方法まで詳しくご紹介させていただきました。活用できるサービスのURLも併せてご紹介しているので、Amazon輸入ビジネスを進める際にぜひ利用してみてください。

 

■プロフィール
竹内 亮介(たけうち・りょうすけ)
 
1983年、千葉県に生まれる。立命館大学産業社会学部卒業。R・グローバルジャパン(株)代表取締役。2012年、資金ゼロ、人脈ナシ、全くの未経験からAmazon輸入ビジネスをスタートし、1年後に月収100万円、2年後に月収200万円を稼げるようになる。2014年、事業拡大のため貿易業を手がける同社を設立。Amazon輸入の第一人者として、個人コンサルティングやコミュニティ(IBC)でノウハウを教え、月収100~1500万円以上稼げるクライアントを多数輩出。クライアント全員が稼げるようになると定評がある。さらに、読者数8.6万人(購読者数・輸入ビジネス日本一)のメールマガジンを配信し、その独自ノウハウで業界から注目を浴びている。現在は、パソコン1台で世界中どこに行っても仕事ができる生活スタイルを確立。年収1億円、預貯金1億円以上、30ヶ国以上の旅行、ベストセラー出版など、多くの夢をかなえている。
 
■URL
BLOG http://takeuchi01.com/
Facebook https://www.facebook.com/takeuchi01
LINE@「@takeuchi02」でID検索(@をお忘れなく!)
 
■著書
いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意
(秀和システム、2015年1月)
いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意第2版
(秀和システム、2021年2月)
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