コラム
株式、暗号通貨、NFT―さまざまな金融商品が注目を集め、取り沙汰される昨今。誰もが気軽に投資・運用を始められる時代になりつつある反面、金融リテラシーを持たないために周囲に流されたり、失敗したりしてしまう人も多い。本コラムでは、税理士事務所に勤めながら個人で外国為替証拠金取引や株式、暗号通貨などを用いた資産運用を行い、その実績から「会員制資産形成クラブFCG」の総合部門代表に抜てきされた中村健人氏が、資産運用に役立つ正しい金融知識をお届けしていく。
資産運用の分岐点
初めまして。私は「会員制資産形成クラブFCG」の節税・資産形成部門代表、中村健人と申します。2022年3月号よりコラムを担当することとなりました。本連載を通して、金融リテラシーを身に付けることの重要性や、関わるコミュニティの重要性をお伝えしていこうと思います。
昨今、投資・投機の世界が大きく注目を浴び、株式や暗号通貨やNFTなどの取り引きが非常に強い熱を帯びています。これは時代が便利になり、情報が入ってきやすくなったことや、それに伴って不安要素も多く認識されるようになったことが大きな要因です。また、経済情勢や増税に伴って発生していることでもあります。さて、そうした中で皆さんが資産を運用していこうという時に、2つの分岐点が生まれます。
① 自分でノウハウを学び、技術を身に付けながら運用していく
② 代理でやってくれる人・サービスを見つけて運用してもらう
この2つですね。もちろん、海外でも代理を立てて運用してもらうという人は多いのですが、日本では特にこのやり方が人気で、「難しい世界だから自分にはできない」と思われている方がたくさんいらっしゃいます。ここで、先に結論から申し上げます。
自分でまず身に付けたほうがリターンは大きく、リスクは小さいです。
もちろん、最低限のリスクヘッジ(危険回避)を学ぶ、準備することが大前提ですが、仲介手数料などが大きく減り、利益も丸ごと自分に入ってくるメリットは大きいです。また、預ける会社に対する信用リスクも軽減することになります。各金融資産を例にしても、自分でやっていくことは決して難しくはないです。
例えば株式投資を始める手順を簡単にご紹介しますと、
①SBIや楽天など、インターネット上で無料で口座を開設する
②入金(送金)する
③好きな銘柄を選んで購入する(通信販売と要領は同じです)
以上です。当然、借金になることはありません。株式であれば「特定預かり」という口座を選べますが、これを選んでおけば源泉徴収をされたうえで配当利回りが勝手に振り込まれるので、確定申告も不要です(分離課税なので税率が給与所得や事業所得などと別のため)。もちろん優待券なども自宅に勝手に到着します。
暗号通貨の場合も、手順はほとんど同じです。また、暗号通貨に関しては物扱いとなるため、売却したり、その通貨で何かを購入したりすることがない限り、税金は発生しません(雑所得となります)。
では、外国為替証拠金取引(FX)はどうでしょう。とても難しいと思われる方が多いですが、私からするとその認識は「YES」とも「NO」とも取ることができます。
外国為替証拠金取引について
では、ここからは外国為替証拠金取引で「借金リスク0」で運用していく方法をお教えいたします。まず、口座開設から入金に関しましてはこちらも株式・暗号通貨の例とまったく同じ。入金額は10万円でも5万円でも大丈夫です。注意点は、国内口座と国外口座で税率やレバレッジ(所持額に対して運用回転できる金額)が変わってくるところですが、ほとんどの国外口座には「ゼロカット」という仕組みが組まれていて、借金にはなりません。10万円が100万円や0円になることはありますが、マイナス1万円になることはあり得ません。0円で止まります。したがって、
① 技術を身に付ける
② ある程度の上げ下げを読むことができるようになる
③ リスク管理と適切な出金をする
この3つを行うことで、ほぼリスクなしに近い状態にしていくことが可能となります。
さらに、国外口座ではレバレッジが500倍や888倍で運用することができます。これはつまり、1万円を500万円や888万円で運用することが可能になるというわけです。もちろん、利益が大きくなるぶん、損失も大きくなりますが、マイナスになることはありません。確率的に考えても、数日で資金を倍にすることができるでしょう。
ちなみに、安定的に勝てるところだけで勝負をし、1か月に1回くらいしかエントリー(売買)をしなくても、月利1~3%を達成することは簡単です。これは投資信託などでは不可能な利回りとなります。
なぜそれだけの差が出るかと言いますと、運用会社は当然ですが「受託者」「委託者」と分けて、さまざまな仕事による給与手当や賞与など、いわゆる「人件費」が発生します。また、ビルなどの管理維持費・固定資産税・福利厚生費・水道光熱費・広告宣伝費と、挙げだすとキリがないほどお金がかかるのです。そのため、実際出た利回りをすべて配分することは不可能となります。もちろん運用会社としては仲介手数料という“利益”も取る必要があります。
外国為替証拠金取引にかぎらず、株式や暗号通貨においても、自分で購入して自分で売買するということは、この仲介をすべてなしにするということになります。そのため、利益率が圧倒的に大きくなるのです。
例えば自分で暗号通貨を2017年や2020年に保有していたというだけでも、簡単に1銘柄2~5倍の利回りで100~400%達成となりますし、株式であっても、2016年や2020年に購入していた場合、1銘柄だけで1.5~2倍はよくあります。これは、自分で保有していなければ到底無理な話です。外部運用益では、決して出すことはできない数字です。
したがって、まずは自分でやってみて、その利益率の大きさを実感し、技術が身に付いた後に、他人に任せるものを選んでいくという手法を私はお勧めします。
自分で技術を身に付けていないと、時にだまされてしまうこともあります。利益率や運用実績、リスクに対するリアリティがなく、言われるがままになってしまうからです。やってみると自分の資産が動く状態が目に見えてわかるため、ぜひともご自身で運用に挑戦してみてください。
(次号へ続く)
中村 健人(なかむら けんと) 富裕層様・経営者様・医科歯科開業医様 会員制資産形成クラブFCG 総合部門代表 税理士事務所勤務。神奈川県横浜市在住。暗号資産や株式、外国為替取引にて個人で多数の実績を残したことが評価され、FCGより総合部門代表に抜てきされる。2018年にオファーを受け雑誌掲載。 資産形成や基礎用語、基本操作方法、御口座開設、税金などに関しましてご不明点がございましたら、ぜひLINEQRコードにて友達申請をしていただき、なんなりとお問い合わせください。 |