コラム
いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意
著者 竹内 亮介
「脱サラして起業したい」「自分でビジネスを始めてみたい」・・・先行き不透明な時代だからこそ自分で行動を起こし、お金や自由を得ようとする人は多いのではないだろうか。2021年に新刊を出版したR・グローバルジャパン(株)の代表取締役・竹内亮介氏から今回は、「Keepa」のトラッキング機能やAmazon輸入ビジネス初心者の行動基準について学ぼう。
第20回では、「Keepa」のトラッキング機能などについて紹介しました。第21回となる今回は、ショッピングカートについて説明していきます。
ショッピングカートとは何か
Amazon輸入ビジネスでは、ショッピングカートを獲得することが最も大切になります。というのも、1商品1ページというAmazonのルールにおいて商品カタログのトップページに表示される店舗は、ショッピングカートを獲得した1店舗だけだからです。そして、購入者がトップページの右側にある「カートに入れる」ボタンを押すと、トップページに表示されているショッピングカートを獲得した店舗の商品が購入されることになります。つまり、ショッピングカートを獲得している店舗の商品は売れやすくなるのです。さらに、トップページに表示されていることで、購入者は「Amazonから購入している」という感覚になるため、Amazonのブランドを生かして販売できるのです。また、 商品ページ上で、「この商品は、○○が販売し、Amazon.co.jp が発送します」と表示されますが、この○○の部分に、ショッピングカートを獲得しているセラーもしくは店舗名が入ります。
ショッピングカート獲得の条件
それでは、どのようなセラーがショッピングカートを獲得できるのでしょうか。まず、ショッピングカートは大口出品者が獲得できるのが大前提です。さらにAmazonでは、ショッピングカート獲得のためのさまざまな条件が決められています。そこで、その条件をご紹介していきます。
1・配送スピード
注文を受けてから商品が出荷されるまでの配送スピードです。つまり、ショッピングカート獲得を左右するのはFBAを利用しているか否かということ。FBAを利用していれば、商品が購入された際には即日でAmazonから商品が発送されます。ショッピングカート獲得のために、FBAの利用は必須と言えるでしょう。とはいえ、周りのライバルもFBAを利用していた場合は、ライバルとの差別化にはつながりません。
2・販売価格
販売価格に関しては、価格が安い商品を販売しているセラーが有利になります。しかし、最安値で販売しているセラーだけが獲得するわけではありませんので注意してください。最安値より多少価格が高くてもショッピングカートの獲得は可能なので、無駄に最安値に設定しなくても大丈夫です。実際、ライバルセラーが出品している商品の最安値より少しでも安値で売ろうと躍起になっているセラーもいるのですが、ショッピングカートは公平に与えられるものですし、そのような行為が価格競争の原因にもなりかねませんので、意味のない値下げはやめておきましょう。
3・購入者からの評価、顧客満足度
購入者からの評価数、顧客満足度(注文不良率・キャンセル率・出荷遅延率・ポリシー違反・問い合わせ解答時間)が高いセラーは有利です。ただし、評価ゼロの新規セラーはショッピングカートの獲得ができないかというと、そうではありません。もちろん評価数が多く、販売歴の長いセラーより獲得率は下がりますが、新規セラーでもショッピングカートは獲得できます。これが、初心者の方でもビジネスの結果を出しやすい理由の1つです。顧客満足度は、FBAを利用すれば梱包から発送までをAmazonが行ってくれるので、高い満足度が期待できます。
Amazon自体が販売する商品は避ける
Amazonで商品を販売をするにあたり、ショッピングカートを獲得することは重要であるものの、このショッピングカート獲得の最大のライバルはAmazonです。結論からいうと、Amazonと競合する商品は避けたほうがいいです。運営者であるAmazonは、ショッピングカート獲得の条件がとても優遇されており、商品価格を同じにしてもショッピングカートを獲得できることはほとんどありません。また、Amazonより値下げしても、Amazonが対抗して価格を下げてくるケースが多いです。唯一Amazonが在庫切れを起こしたり、入荷が未定になっていたりする場合は、販売してみてもよいでしょう。しかし、輸入にはリードタイムがありますし、その間にAmazonの在庫が復活してしまうこともあるのでリスクが大きいです。
ショッピングカートが取れない時の対応策
Amazonのショッピングカート獲得のアルゴリズムは、時期によって変わることがあります。2020年の新型コロナウイルス感染拡大以降もアルゴリズムは変化しました。戻ることも十分考えられますが、時期によって初心者セラーはショッピングカートがなかなか取れないこともあります。また、アカウントを作成したばかりで思うように商品が売れていない場合は、ショッピングカートの獲得ができていない可能性が高いです。その際は、ビジネスレポートをチェックし、獲得率が0%の商品があれば、その画面をスクリーンショットしてAmazonへ送りましょう。まれに、ショッピングカートの獲得ができて商品が売れ出すこともあります。それでも改善されない場合は、少しずつ値下げしてショッピングカートが復活するか確認してください。価格を崩したくない場合は、ポイントやクーポンの設定も有効ですよ。
さらに、スポンサープロダクト広告を使用すると、状況が改善されるケースが多いです。まずは簡単なオートターゲティングを設定し、少額でもよいので取り入れてみてください。それらの効果がない場合は、徐々に広告単価を上げてテストをしてみましょう。値下げをしたり、広告を取り入れたりするので、最初の利益と費用がトントンになるかもしれませんが、初期投資と考えてみてくださいね。さらに、法人でアカウントを作成している場合は、「法人価格設定」をするのも有効です。
ここまで紹介したことを実施して、売り上げを増やしアカウントを育てられれば、1ヶ月程度で状況は改善されることでしょう。途中でビジネスを辞めてしまう人もいるので、ここを抜ければ大きなチャンスとなります。ビジネスは常に変化するもの。その都度柔軟に、冷静に対応していきましょう。
竹内 亮介(たけうち・りょうすけ) 1983年、千葉県に生まれる。立命館大学産業社会学部卒業。R・グローバルジャパン(株)代表取締役。2012年、資金ゼロ、人脈ナシ、全くの未経験からAmazon輸入ビジネスをスタートし、1年後に月収100万円、2年後に月収200万円を稼げるようになる。2014年、事業拡大のため貿易業を手がける同社を設立。Amazon輸入の第一人者として、個人コンサルティングやコミュニティ(IBC)でノウハウを教え、月収100~1500万円以上稼げるクライアントを多数輩出。クライアント全員が稼げるようになると定評がある。さらに、読者数8.6万人(購読者数・輸入ビジネス日本一)のメールマガジンを配信し、その独自ノウハウで業界から注目を浴びている。現在は、パソコン1台で世界中どこに行っても仕事ができる生活スタイルを確立。年収1億円、預貯金1億円以上、30ヶ国以上の旅行、ベストセラー出版など、多くの夢をかなえている。 ■URL BLOG http://takeuchi01.com/ Facebook https://www.facebook.com/takeuchi01 LINE@「@takeuchi02」でID検索(@をお忘れなく!) ■著書 『いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意』 (秀和システム、2015年1月) 『いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意第2版』 (秀和システム、2021年2月) *期待の第2版が2021年ついに発売!重版決定! *2冊累計4.3万部達成、増版17刷のベストセラー 『Amazon輸入大百科』*期間限定で無料公開中 http://takeuchi01.com/lp/ メンタリストDaiGo氏、推薦! 【いちばん稼いでいる著者が教えるAmazon輸入ノウハウ本の決定版】 ★大幅アップデートした最新版! ★1日1時間程度の作業で月収200万円を稼いでいる独自ノウハウを公開! ★定番のロングセラーが10年間の研究成果を踏まえて待望の増補改定! ★副業・起業の定番本★パソコン1台あれば1人で稼げるノウハウが満載 ★Amazon輸入ビジネスのすべてを大公開 |
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