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コラム

毎日のマネジメントで使える! コーチング&コミュニケーション

ストレングスコーチ・経営戦略コンサルタントの壁山恵美子氏は、大学院在学中から個人事業主となり、芸能界・出版業界など多くの業種を経験。30歳で転職した上場企業ではスピード出世を果たすなど、さまざまなビジネスノウハウを蓄積してきました。本連載はそんな壁山氏が「マネジメントのヒント」や「現場でのコミュニケーション術」をお伝えします。第1回目のお話は、今後のシラバス代わりにどうぞ!

 
はじめまして、ストレングスコーチ・経営戦略コンサルタントの壁山恵美子です。今回、2020年1月号からコラムを担当させて頂くことになりました。連載を通じて、私がチームや部下の育成で活用しているコーチング型リーダーシップと、そのコミュニケーション術についてお伝えしていきたいと思います。

私は「マルチ・ポテンシャライト」として、さまざまな分野でビジネスをしています。初回は自己紹介を兼ねて、私がどんな分野で、どういった企業をコンサルティングしているのかなどに触れつつ、今後の連載概要と、読者の皆様がどのようなことを得られるかについてお伝えします。

芸能界や出版社で経験を積む

私は大学生の頃、芸能界でモデルの仕事を始め、舞台芸術の道へ進んだんです。そちらでは今は亡き狂言師・五世野村万之丞氏に師事し、大河ドラマに演舞の役者として出演したこともあります。その後、ご縁のあった制作の方の勧めで、古地図を制作する小さな老舗出版社へ転職したのです。

その会社は、社会に押し寄せていたデジタル産業の波に乗るべく、デジタル事業部を発足し、カーナビゲーションの地図制作をしていまして。私はその部署で業務委託という形で仕事をしていました。ちょうど、Windows95が世に出始めた頃だったので、私はWindowsのソフトウェアの使い方を習得し、さらにMacintoshでIllustratorや地図制作用の特殊なソフトウェアの使用スキルも身につけたんです。工事現場用の大きなカメラを片手に、現地調査を自ら行うだけでなく、日本各地で調査をしてくれるアルバイトさん約50名を取りまとめるマネジャーのような仕事もしていました。これが、私の「インハウス型コンサルタント」としての始まりだったかもしれません。

その後、とある制作会社から声が掛かって、芸能界に戻ることに。そちらでは、舞台制作プロデューサーとして働きました。その中で私は、上司からの卑劣なパワーハラスメントを経験しました。現代とは異なりコンプライアンスが緩かった時代のハラスメントに、何とか自分を奮い立たせて、耐えていましたね。

芸能界で疲弊しきった私はその後、ちょっとした自分探しをしてしまいます。というのも、19歳から個人事業主として仕事をしてきていたので、きちんとした組織で働いた経験もなく、30歳を目前にして、自分が社会人として何ができるのか、毎日考えていたんです。すると、たちまち1ヶ月が過ぎてしまい、不安は募るばかり。私は手あたり次第にアルバイトを始めます。あまりにたくさんのアルバイトをしたので、日本国内なのに、日本人が1人もいない工場で1週間働いたこともありますよ。そんな生活を3ヶ月くらい続けました。短期間とはいえ、さまざまな業種を体験していますので、これまでに経験した職種は50種を超えています。

ソフトバンクでの経験

その後、規則正しい就業時間で働きながら、組織について学びたいと思い立った私は、当時、まだ子会社が5社しかなかったソフトバンク(株)(現在のソフトバンクグループ(株))に就職します。最初は派遣社員として入社し、3ヶ月で正社員、約1年後には、2ランク昇進でマネジャーになりました。コネなし、カネなし、資格なしの私が、とんとん拍子に昇進できたわけではありません。社会人として身につけるべきスキルや思考をゼロから独学で必死に学びましたし、所属部署の専門分野である情報システム・情報セキュリティといったIT分野も片っ端から勉強しました。

そこから、新しくできたグループマネジャーという職位に就いた私は、マネジメントのことや、部下とどのようにコミュニケーションをとるべきか、査定や評価はどうすればよいのか、さまざまなことに悩みました。全てが未経験で、手探りの中で奮闘していたことを今でも思い出します。

このコラムのテーマはマネジメント・マネジャー・リーダーについてです。このときの経験があるから、約15年経過した今、皆様のお役に立てることがたくさんあるのではないかと考えています。

ミャンマーで人材育成に注力

それでは、現在の私がどのように仕事をしているかをご紹介します。出版社時代にそれに近い立場だったと述べた、「インハウス型コンサルタント」とは、企業内に常駐し、経営陣や社員と一体になり問題解決するコンサルタントのことです。私の場合は、ご依頼主からプロジェクト単位で作業そのものをアウトソース頂きつつ、その企業様のアカウントを付与される形で活動しています。

具体的には、IT分野のシステム導入、Webマーケティング、リサーチなどの業務です。経営企画部門からの依頼があれば、コンサルティングも行っています。他には、人材育成の分野で社内教育コンテンツやe-learningカリキュラムの制作、さらに、ご依頼頂く企業様の文化や慣習といったものを理解した上で、経営企画や経営戦略を考えながらプロジェクトマネジャーの代行をすることも。直近3年間では、ミャンマーと日本を往復し、現地の社員(全員ネイティブ)の教育指導を行ったり、日本で外国人を雇用する企業様のサポートをしたりしてきました。

今後のコラムの内容

この連載では基本的に、日々の業務で経営者層・マネジャー層が悩み続けている「コミュニケーション」、特に「部下との話し方」をご紹介したいですね。そして、最近話題の「コーチング型リーダーシップ」や「コーチング型マネジメント」に加え、私の専門分野でもある「Clifton Strengths(以前のストレングスファインダー®)」についてもお伝えしますよ。他にも実際にミャンマーで実践してきた、さまざまなマネジメントやコミュニケーションの手法についてもお話ししたいですね。

質問やご相談があれば、コラム内でできるかぎりお応えしたいので、お気軽にお問い合わせください。人間関係のマネジメントに悩んでいる経営者様やマネジャーの皆様に、少しでもお役に立てるコラムにしていきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

■プロフィール
壁山 恵美子(かべやま えみこ)
株式会社 ブレインスイッチ 代表取締役
YAMA HOTEL & ROOFTOP BAR(ミャンマー/ヤンゴン)
Chief Information Officer(CIO)
 
イベント・出版業界を経て、ソフトバンク(株)に入社。情報セキュリティおよびリスクマネジメントを専門分野とするグループマネジャーとして業務に従事。その後、J-SOX、IT統制、システム監査等の経験を経て独立。現在は、上場企業の経営企画部門およびPR・マーケティング戦略などのコンサルティングに携わる。また、中小企業の経営者向けコンサルティングや人材育成の研修カリキュラム開発なども展開。さらに、YAMA HOTEL & ROOFTOP BAR(ミャンマー / ヤンゴン)にてCIOとして人材育成をする傍ら、ミャンマー進出コンサルタントとしても活動。Gallup認定ストレングスコーチとして、組織のマネジャーなどにコーチングおよびコーチング型マネジメント手法を指導している。
 
※保有資格
・Gallup認定ストレングスコーチ
・一般社団法人マザーリングマネジメント協会 認定ティーチャー
・Tony Buzan公認 マインドマップ・インストラクター
・Peter Walker氏 公認 ベビーマッサージ&ベビーヨガインストラクター
・高等学校教諭第Ⅱ種(公民)免許
 
URL https://brainswitch.jp/
個人Webサイト https://emikokabeyama.com/
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Instagram @kabeyama
Twitter @Kabeyama_Emiko
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