コラム
イニエスタがついに日本へ!
ヴィッセル神戸への電撃入団会見レポート
2018年5月24日、スペイン1部リーグのFCバルセロナを退団したアンドレス・イニエスタ選手(34歳)が、J1リーグのヴィッセル神戸に完全移籍にて加入し、都内で入団会見が行われた。会場には211社348人もの報道陣が集結し、海外メディアも多く取材するなど、世界中からの注目を集めた。
会見では、まず楽天(株)の代表取締役会長兼社長である三木谷浩史氏が登壇し、英語、続いて日本語であいさつをした。イニエスタ選手の入団については、「世界最高峰のプレースタイルと技術を目の前で見ることができるというのは、ヴィッセル神戸に留まらず、日本サッカー、そしてアジアのサッカーにも大きなインパクトを与えてくれると思う」と発言。「新ヴィッセル神戸として、アジアNo.1クラブになることを本気で目指していきたい」と決意を語った。
その後、三木谷氏に呼ばれる形でイニエスタ選手が登壇。壇上で入団契約書にサインを行った。
イニエスタ選手は、まず日本語で「こんにちは、イニエスタです」とあいさつ。そして、ヴィッセル神戸へ入団する思いを次のように話した。「今回の決断は、自分のキャリアにおいて重要なチャレンジ。クラブ、Jリーグがアジア全体に広まるよう、私も力を貸したいです。まずはチームメイトと一緒にプレーすること、そしてこの素晴らしい国で過ごすことをとても楽しみにしています」。
また、今シーズンでのFCバルセロナ退団が決定した後の移籍先として、中国スーパーリーグをはじめ、複数のオファーがあった中で最終的にヴィッセル神戸を選んだ理由については、「提示されたプロジェクトが非常に興味深いものであったこと。そして、私を人として、プレーヤーとして信頼してくれたことが大きな決め手になりました」と発言。その上で、「日本の文化は全て素晴らしいです。祖国の文化とは異なりますが、できるだけ早く日本文化に溶け込んで、生活もプレーも楽しみたいと思っています」と語った。
質疑応答後はイニエスタ選手のユニフォームがお披露目。三木谷氏の手により贈呈された。会見中は終始、謙虚な姿勢で質問に受け答えたイニエスタ選手。撮影にも快く応じ、その人柄の良さがにじみ出た会見であった。
イニエスタ選手は、12歳からFCバルセロナの下部組織「カンテラ」に所属し、2002年にトップチームデビュー。以後、16年間にわたってプレーし、2015年からはキャプテンを務めるとともに、2017年11月にはクラブ史上初となる生涯契約を結んだ選手だ。スペイン代表としては通算125試合に出場、13得点をあげるなどの輝かしいキャリアを誇る世界のトッププレーヤーが日本のJリーグでプレーするその日が、日本サッカー界にとって歴史的瞬間となることは間違いない。今後の日本サッカー界の活性化に期待したい。
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